目立つことは少ないがいなければシーズンは戦い抜けない “割に合わない仕事”でマンCを支える男

マンCと契約を延長したザック・ステッフェン photo/Getty Images

重要な選手だ

サッカーではFW、MF、DF、GKと4つのポジションがあり、それぞれの選手が出場機会を得るために日々トレーニングを積んでいる。例えばストライカーなら得点を決め続けることでスタメンを勝ち取ることができ、チームの中心選手になることができる。しかしGKというポジションは少し特殊だ。怪我などのアクシデントがない限り守護神がベンチに下がることはなく、そもそもGKは試合中の交代が極めて少ない。

それでも、セカンドゴールキーパーは常にベストを要求されることになる。出場機会は得られないが、前述したようなアクシデントがあればピッチに投入され、仕事を全うする必要がある。もしミスをしようものなら大きなバッシングを受けることは確実であり、割に合わない仕事といえるかも知れない。

そんなセカンドGKをマンCで務めているのはアメリカ代表のザック・ステッフェンだ。MLSのコロンバス・クルーから引き抜かれ、ドイツのデュッセルドルフで高い評価を得たステッフェン。昨季からトップチームに帯同しており、主にカップ戦で出場機会を得ていた。足元の技術に長けた現代的なGKであり、ロングボールへの対応、シュートストップは並み以上の水準を保っている。マンCでなければスタメン級の人材だ。

先日マンCはステッフェンとの契約延長にサインしたと発表している。これで2025年までエデルソンとステッフェンの2枚看板でシーズンを戦えることになる。GKは主にシュートストップが重要となるポジションだが、マンCではビルドアップの中心であり、ステッフェンもエデルソン級とはいかないが、器用にボールを捌くことができる。先日はブラジル代表のエデルソンが代表招集の関係でプレミアの試合に間に合わなかった際にも起用され、バーンリー戦ではクリーンシートを達成している。今回の代表ウィークでも同様のアクシデントが起きればステッフェンにチャンスが回ってくることは確実であり、指揮官にアピールしたい。

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