モウリーニョを救うのは誰だ FWが“2点”ずつしか決めていないローマの根深き問題

ローマに移籍したエイブラハム photo/Getty Images

ゴールゲッターが不足している

ジョゼ・モウリーニョ率いるローマが上位へ顔を出すには何が必要なのか。

明確な答えは、FW陣が奮起することだ。ミランやナポリ、インテルといった上位陣に比べ、ローマは前線の得点力が不足している。

ここまでチームトップの得点数を挙げているのはMFロレンツォ・ペッレグリーニで5得点。ただ、ペッレグリーニはどちらかといえばチャンスメイカーだ。得点部分で依存すべき選手ではない。
ペッレグリーニに次いで多いのはMFジョルダン・ヴェレトゥで4得点だ。ここまでチームは19得点挙げているが、その約半分をペッレグリーニとヴェレトゥのMFコンビが奪っていることになる。

では肝心の前線はどうか。チェルシーから獲得したタミー・エイブラハム、戻ってきたステファン・エル・シャーラウィ、ヘンリク・ムヒタリアンは2得点、ウイングのカルレス・ペレス、エルドル・ショムロドフ、ニコロ・ザニオーロは無得点だ。

ムヒタリアン、ザニオーロ、ペレスもワイドな位置から仕掛けるチャンスメイカーではあるものの、伊『Corriere dello Sport』は今挙げた6選手の奮起が必要だと主張する。この6人が得点源にならなければならないのだ。

今のセリエAは大物FWが多い。ラツィオFWチーロ・インモービレ(9得点)、フィオレンティーナFWドゥシャン・ヴラホビッチ(8得点)、インテルFWエディン・ジェコ(7得点)、アタランタ FWドゥバン・サパタ(6得点)など、上位を狙うクラブには頼れる点取り屋がいるものだ。

その存在がローマには欠けており、トップ6の中でチーム得点数が20に達していないのはローマだけだ。

モウリーニョの下で野心ある面白い集団になっているだけに、得点数の部分さえ改善できればトップ4フィニッシュが見えてくるはず。前線の柱となるのは誰なのか。現時点でFWのクオリティが他クラブとの差になっているのは間違いない。

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