EUROで大活躍だった男の復帰は遠くないか ローマが待ちわびる“切り込み隊長”の帰還

EUROで大怪我を負ったものの、スピナッツォーラの復帰は近いか photo/Getty Images

当初の予想より早い段階での復帰も?

今夏開催されたEURO2020にて、実に53年ぶりとなる優勝を成し遂げたイタリア代表。そのチームにおいて、最も鮮烈な活躍をしたうちの1人と言えるのがDFレオナルド・スピナッツォーラ(28)だ。かねてよりASローマでは左サイドにおける崩しの切り札として高評価を得ていた同選手だが、今回のEUROでそのクオリティの高さは世界レベルで認知されたと言っていいだろう。EUROにおける出場4試合で、同選手は一気にスターダムを駆け上がった。

そんなEUROでの勢いを継続したまま、ジョゼ・モウリーニョ新監督の就任したチームに合流してほしい。きっと、多くのロマニスタはそう思っていたはずだ。しかし、欧州最高峰の舞台で株を上げたサイドプレイヤーは、準々決勝のベルギー代表戦でアキレス腱を断裂する大怪我を負ってしまった。あの瞬間におけるロマニスタたちのショックは相当なものだったことだろう。

しかし、そんなスピナッツォーラがピッチに帰ってくる日はそう遠くないのかもしれない。当初は現地メディアによって復帰まで6カ月を要する可能性もあると伝えられたが、あの悲劇からわずか3カ月弱で同選手はトレーニングに復帰している。伊『Gazzetta dello Sport』によると、スピナッツォーラは松葉杖なしでの歩行が可能となっており、すでに軽い練習メニューはこなしているとのこと。まだ強度を上げたトレーニングや全体練習への合流には時間がかかるかもしれないが、復帰への道筋は見え始めたと言っていい。
スピナッツォーラ不在の間、ローマの左サイドバックを務めているのは新加入のマティアス・ビニャと若いリッカルド・カラフィオーリ。どちらの選手も奮闘してはいるのだが、やはりスピナッツォーラと比べるとクオリティの低下は否めない。スピナッツォーラがいればと頭によぎった瞬間は少なくなかっただけに、そんな状況で舞い込んだ彼のトレーニング復帰情報には期待せずにいられないだろう。皆が待ち望む“切り込み隊長”の帰還。はたして、スピナッツォーラがピッチに戻ってくるのはいつになるか。焦りは禁物だが、可能な限り早い段階での復帰が待たれるところだ。

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