ファン・ハールの元で復活の兆しを見せるオランダ代表 主役となるのはスーパー・デパイ

代表では素晴らしいパフォーマンスを披露しているメンフィス・デパイ photo/Getty Images

前線で違いを生み出す男

EURO2020ではラウンド16でチェコに敗れ、姿を消したオランダ代表。守備の要であるファン・ダイクを欠いたことが影響したようだが、あっけない幕切れとなった。

そんなオレンジ軍団は指揮官にルイ・ファン・ハールを招聘。これが3度目の監督就任となる。現在はワールドカップ・カタール大会に向けたヨーロッパ予選を戦っており、今回の代表ウィークは2勝1分の素晴らしい成績で終えることが出来た。EUROでは悔しい結果となったが、2022年に開催が予定されているW杯・カタール大会では台風の目となるか。

中心人物はやはりFWメンフィス・デパイだ。フランスのリヨンで力をつけ、今季からスペインの名門バルセロナへ移籍したデパイ。既に9番のポジションで出場機会を得ており、2ゴール1アシストと結果を残している。

今回の代表ウィークではモンテネグロ戦で2ゴール、トルコ戦ではハットトリックを達成するなど、好調を維持している。特に前線のスペースをわざと空ける偽9番の動きは攻撃を活性化させており、2試合で10得点奪ったオランダの攻撃をけん引していると言える。また、得点面以外でも彼の絶妙なファーストタッチはトルコを困らせていた。前半44分にはデパイの抜け出しにチャグラル・ソユンクが対応したが、既に後手に回っており、この日2枚目のイエローカードを提示され、退場処分となっている。

27歳にしてクラブそして代表の顔となったデパイ。マンチェスター・ユナイテッドでは失格の烙印を押された同選手だが、今後の活躍次第では赤い悪魔が買戻しを求めるほど、素晴らしい選手になることを期待したい。

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