いずれメガクラブの一員に? ブンデスで牙を研ぐ“18歳”の俊英

ドルトムントで着実な成長を見せるレイナ photo/Getty Images

ドルトムントの宝石

近年、優秀な若手が数多く頭角を現しているドイツ・ブンデスリーガ。かねてより豊かな才能の宝庫ではあったものの、ここ数年で同リーグにおける若い世代のレベルは目に見えて上昇している。クリスティアン・プリシッチ、カイ・ハフェルツ、ジェイドン・サンチョ……。彼らを筆頭として、ブンデス産のヤングタレントは、欧州サッカー界で一種のブランドになりつつあると言っていいだろう。そんななか、次にブンデスから国外のメガクラブへと旅立っていくのは誰か。

注目したいのは、ドルトムントに所属するアメリカ代表MFジョバンニ・レイナ(18)だ。2020年1月にデビューを果たした同選手は、そこからの2年弱で早くも公式戦69試合に出場し10ゴール11アシストを記録している。今季はサンチョの抜けた穴を埋める存在としてドルトムントでも一層期待されており、開幕からの5試合で2ゴール1アシストを記録中。まだ若いながらも、着実にブンデス上位クラブにおける主力としての地位を確立しつつある。その才能が今季完全開花するとなれば、各方面からオファーが殺到する可能性は高い。

加えて、レイナの所属するドルトムントは若手有望株を“育てて売る”サイクルを確立している。適切なオファーさえ受ければ売却は拒まないスタンスなだけに、結果を残せばレイナがさらなるステップアップを果たす瞬間はそう遠くないうちに訪れるかもしれない。
「このまま成長を続けるのならば、ジオ(レイナ)はいずれ世界トップ5のクラブでプレイすることになると思うよ。U-17世代の監督としてそのプレイを見たとき、私は彼のテクニックと戦術的なセンス、そして超人的なフィジカルにすっかり魅了されてしまったね。ドイツへ向かったことは彼にとって最高だった。BVBでトレーニングすることによって、彼のプレイはより洗練された印象がある。これからが楽しみでならないよ」(独『Spox』より)

かつてU-17アメリカ代表でレイナを指導したラファエル・ウィッキー氏(現シカゴ・ファイアー監督)も、ドルトムントの若きテクニシャンについてはこのように語っている。はたして、レイナはこのまま順調にワールドクラスと評価されるまでの選手へと成長を果たし、さらなる高みへと歩を進めていくこととなるのだろうか。ドルトムントを世界トップ5のクラブに押し上げるほどの活躍でも面白いが、18歳MFの未来はいかに。

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