久保建英にとって“最高のパートナー”に? マジョルカが確保した20歳の俊英

マジョルカへのレンタル移籍が決定したニーニョ photo/Getty Images

若き攻撃ユニット完成の予感

2021-22シーズン、レアル・マドリードからマジョルカへレンタル移籍することとなった日本代表MF久保建英。まだスモールクラブでの下積みは続くこととなったが、そんな時間も今季が最後となるのか。久保は東京五輪で一皮剥けた感もあるだけに、新シーズンでの飛躍を期待している人も少なくないだろう。

そして、そんな久保の成長を彼と似た境遇に立たされている若きストライカーが助けることとなるのか。もしかすると新シーズン、久保はマジョルカで“最高のパートナー”と共に大きな成長を遂げるかもしれない。

その“最高のパートナー”となりうる選手とは、現地時間18日にビジャレアルからマジョルカへのレンタル移籍が発表されたFWフェル・ニーニョ(20)だ。同選手は昨季ビジャレアルで公式戦28試合に出場し、8ゴールを挙げた新進気鋭のストライカー。今夏所属元のビジャレアルが前線にFWブライユ・ディアなどを補強したことから武者修行に出されることとなったが、ニーニョも将来有望な若手であることは間違いない。
そして、その能力の高さは昨季のスタッツからも見て取れる。2020-21シーズンの8得点という数字にも目を見張るものがあるが、ニーニョが最も評価されるべきはそのシュート精度だろう。実は同選手、昨季出場した公式戦で放ったシュート数は延べ21本。なんと、決定率は驚異の38.1%を記録しているのだ。サンプル数こそ少ないものの、この決定力は特筆すべきものと言えるだろう。いるべきところにいて少ないチャンスをモノにするニーニョの能力は、数いる若手の中でもトップクラスのはずだ(スタッツはデータサイト『SofaScore』より)。

190cmと恵まれた体躯を持つものの、裏への抜け出しを得意とするニーニョ。こうした部分を見ても、常にラストパスの供給先を探している久保との相性は良さそうだ。久保のミドルのこぼれ球にニーニョが詰める、なんてシーンも今季のマジョルカでは多く見られるかもしれない。

久保にとって、“最高のパートナー”となる可能性を秘めたスペイン産の同年代FW。はたして、“久保&ニーニョ”の若きコンビは、2021-22シーズンのリーガ・エスパニョーラでどこまでその存在感を示すことができるか。マジョルカで若き攻撃ユニットが大暴れする日が待ち遠しい。

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