スーパースターになれた“悪童FW”の才能 ビッグクラブを転々としたキャリア

チェルシー時代のアネルカ photo/Getty Images

1つのところに留まる期間短く

少々扱いにくい選手との印象もあったが、常にビッグクラブから求められてきた男がいる。

少し変わったキャリアを送ってきたのは、フランスが生んだ天才肌FWニコラ・アネルカだ。

アネルカは10代の頃より才能を高く評価されていた選手で、1998-99シーズンにはアーセナルの一員としてプレミアリーグで17得点を記録。その前のシーズンにはプレミアリーグ制覇も経験しており、明るいキャリアになると思われた。
しかし、アネルカは1つのクラブに所属している期間が長くない選手だった。アーセナルも3シーズンで離れ、続いて移籍したレアル・マドリードも1シーズンで退団。

パリ・サンジェルマン、リヴァプールを挟み、2002-03シーズンからはマンチェスター・シティへ。この時もプレミアリーグでは2シーズン続けて二桁得点を記録するなど実力を発揮している。

その後はトルコのフェネルバフチェに移籍し、ここでも二桁得点を記録。リーグ制覇も経験した。

大爆発となったのはチェルシーに在籍していた2008-09シーズンのことで、19得点を挙げて得点王を獲得。チェルシーではプレミアリーグに加えてFA杯も2度制しており、アネルカのキャリアの中では最も充実していた時間だったか。

その後もユヴェントスに移籍するなど、アネルカはビッグクラブにばかり所属してきた。才能が評価されてきた証ではあるものの、やや波のある扱いにくいプレイヤーとも考えられていたところがある。

複数クラブを転々としてきたキャリアから満足な評価を得ることが少ないが、本来はもっと高く評価されるべきストライカーだったのだろう。

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