不動の3トップ以上に注目すべし? リヴァプールの攻撃に変化をもたらす男

2021-22シーズンの活躍に注目が集まるジョタ photo/Getty Images

レッズの最前線で最注目はポルトガル代表FW

2021-22シーズン、イングランド・プレミアリーグの覇権奪還を狙うリヴァプールにとって最も重要な要素は何か。おそらく、それは守備の要であるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクだろう。彼がどこまで稼働できるかによって、レッズの成績は大きく変わってくるはずだ。実際、昨季は彼の長期離脱によって同クラブは苦戦を強いられている。

その一方では、攻撃陣のコンディションも気になるところだ。ファン・ダイクの存在が浮沈のカギを握る一番大きな要素であることは間違いないが、それに次ぐ心配事は自慢の3トップがきちんと機能するかだ。昨季はサディオ・マネの不調もあり、チーム総得点は「68」。2019-20シーズンに記録した「85」からは17点も減少することとなってしまった。

そんな状況の攻撃陣だが、そのなかではポルトガル代表FWが起爆剤となるかもしれない。期待したいのは昨季が加入初年度ながら奮闘を見せたディオゴ・ジョタ。怪我の影響による離脱があったものの2020-21シーズンはリーグ戦19試合の出場で9得点を奪った同選手。コンディションさえ整えば、3トップの一角を担う存在として非常に大きな戦力となることが期待される。たとえシーズンに入ってモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノのうち誰かのパフォーマンスが芳しくなくとも、彼さえいればその穴を埋めることは可能だろう。
「ディオゴの能力は素晴らしいよ。明らかにスピードがあるし、彼はどんな状況でも自分の身体とボールを細かくコントロールすることができる。これは本当に恐ろしいことなんだ。そんな彼の動きが前線に多くの選択肢とエネルギーを与えてくれる。アウトサイドからのドリブルのみで状況を打開するような、一般的なポルトガル人ウインガーとは違うものを持っているね。どちらかと言えばセカンドストライカー。リヴァプールに適した選手だよ。ゴールへの嗅覚も申し分ないし、テクニックもハイレベルだ。彼の裏への動きや高水準の守備には我々も大いに期待しているよ」(英『Daily Mirror』より)

アシスタントコーチを務めるペップ・リンダース氏も、ジョタはリヴァプールの攻撃陣においては最重要のピースになるはずだとこのように語っている。サラー、マネ、フィルミーノがどこまで以前の輝きを取り戻せるかにも注目は集まるが、2021-22シーズンのレッズでより見ておくべきはジョタの方なのかもしれない。

はたして、勝負の2年目でジョタはどこまで存在感を発揮することができるか。リヴァプールの浮沈のカギを握る男のプレイは注意して見ておきたいところだ。

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