急成長を続ける“インテル10番” 陰に「心理学者」の存在アリ

インテルの10番を背負うL・マルティネス photo/Getty Images

メンタル面もしっかり鍛える

欧州で目まぐるしい成長を見せ、20代前半にして早くもトップクラスにまで上り詰めている若手が何名かいるが、インテルの10番を背負うアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスもそのうちのひとりだろう。

昨季、インテルへ加入して3年目のシーズンを迎えたL・マルティネス。リーグ戦でゴールとアシストともにキャリアハイとなる17ゴール10アシストを記録し、インテルに11年ぶりのスクデットをもたらした。相棒ロメル・ルカクの豪快なプレイスタイルにやや隠れがちなところもあるが、ルカクの活躍もL・マルティネスのサポートがあってこそだ。今のインテルに最も欠かせない選手と言っても過言ではないだろう。

急成長を続けるL・マルティネスの成長面での凄さといえば、プレイに関する技術面やフィジカル面のレベルアップはもちろんのこと、メンタル面のレベルアップもしっかり行なっていること。昨季のミランとの首位攻防戦で2ゴールの活躍を見せたり、先のコパ・アメリカで3試合連続ゴールを決めたり、ここぞという場面で活躍できる勝負強さも身につけてきている。

また、メンタル面を鍛えることで、うまく自身の感情をコントロールすることもできるようになってきている。23歳ということもあり、途中交代に対して不満をあらわにする場面はまだまだあるものの、少なくともピッチ内で判定などに対して感情を爆発させる場面は減ってきたように思う。その結果、無駄なカードの回避にもつながっている。2019-20シーズンには判定に苛立ちを見せ、退場する試合もあったL・マルティネスだが、昨季はイエローカードを5枚以内に抑え、サスペンションを受けずにチームで唯一全試合に出場していたのだ。

実際、L・マルティネスのコメントからも、自身のメンタル面などの成長に関する自信がうかがえる。(TUTTOmercatoWEBより)

「自身のキャリアにおいて非常に重要な段階にいて、今年は今まで知らなかったものを感じることができている。これまでのキャリアに満足しているし、インテルで行っている全てのことが代表活動でも僕の助けとなってくれているしね。フィジカル面も良くなってきているよ。コンディションのピークを持って来られるように入念にトレーニングしているんだ」

「そんな中でも、メンタル面の改善に取り組むのはとても大変だった。父親になることで、多くのことを改善することができたけど、ときには心理学者も助けてくれたんだ。彼らのおかげで審判へ抗議することが減り、イエローカードもあまりもらわなくなったんだ。スタッツを見ても、僕が改善できていることがわかるだろう」

素晴らしい才能は持ち合わせているものの、メンタルの弱さや感情のコントロールができなかったゆえに、スーパースターになり損ねた選手は大勢いる。ただ、L・マルティネスは「心・技・体」の全てを鍛え、一歩ずつ着実にその階段を登っていく。

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