ここ10年で最も読めないスクデット争い!? セリエAの新シーズンが熱い

昨季はインテルの優勝で幕を閉じたセリエA photo/Getty Images

王者インテルの主将もライバルを警戒

近年激しい上位争いが繰り広げられていることに加えて、ユヴェントスの一強時代がついにストップしたこともあり、セリエAが再び盛り上がりを見せている。新シーズンはより面白く、これまで以上に白熱した大会となるかもしれない。

今月14日、セリエAの2021-22シーズンの日程が発表された。開幕戦は現地時間8月21日。先日EURO2020を終えたばかりだが、あと1ヶ月で9カ月間にわたる熱き戦いの火蓋が切られるのだ。なお、スクデットを争うことが予想されるビッグクラブたちの開幕節の対戦カードは、インテル対ジェノア、エンポリ対ラツィオ、トリノ対アタランタ、ウディネーゼ対ユヴェントス、ナポリ対ヴェネツィア、ローマ対フィオレンティーナ、サンプドリア対ミランとなっている。

そんなセリエAの新シーズンの見どころといえば、まったく読めないスクデット争いの行方にあるだろう。昨季11年ぶりのスクデットを獲得したインテルは、シーズン通して圧巻のパフォーマンスを披露していたこともあり、今後数年間は“インテルの時代”が再来するかに思えた。しかし、クラブの財政事情もあってか、アントニオ・コンテ監督の退任に加えて、優勝の原動力となったアクラフ・ハキミなどの主力選手の一部が退団。さらに、輝きを取り戻しつつあったクリスティアン・エリクセンがEURO2020でアクシデントに見舞われ、今後のキャリアが不透明となっている。今夏の戦力ダウンが否めない。

また、昨季2位のミランはレンタル加入していた主力選手たちの買い取りには成功したものの、守護神ジャンルイジ・ドンナルンマの退団はこれ以上ないほどの痛手。王座を陥落したユヴェントスもチームの立て直しが必須な上に、クリスティアーノ・ロナウドをはじめとした去就が不透明な選手たちが何名かおり、不安材料がある。

一方で、アタランタはEURO2020で脚光を浴び、一皮二皮剥けた選手が多く、新シーズンの飛躍を予感させる。ローマも名将ジョゼ・モウリーニョを招聘するあたりを見ても、新シーズンへの本気度がうかがえる。今後の補強がスクデットの行方を大きく左右するかもしれないが、強豪クラブ間の差がこれまでにないほど縮まっているのだ。ローマだけでなく、インテルはシモーネ・インザーギ、ユヴェントスはマッシミリアーノ・アッレグリ、ナポリはルチアーノ・スパレッティ、ラツィオはマウリツィオ・サッリと、強豪クラブたちの指揮官が一斉に交代し、実績を残している名将たちが新指揮官に就いたことも混戦が予想される要因の一つとなっているに違いない。

実際に以前、クラブの公式チャンネルのインタビューに応じた王者インテルの主将サミール・ハンダノビッチも「スクデットを獲得したあとは素晴らしい気分になったけど、それはもう過去のこと。新シーズンはおそらくここ10年間で最も均衡したリーグになるんじゃないかな」。「私が思うに、優勝候補は少なくとも5クラブはあるね。そして、非常に多くのクラブが著名な新監督が指揮を執る。エキサイティングなものになると思う」と述べ、ライバルたちを警戒していた。

EURO2020でイタリア代表が完全復活を遂げ、優勝を成し遂げたことも、セリエAの新シーズンを盛り上げる要因となっているはずだ。2021-22シーズンのスクデットの行方はいかに。

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