ミランを導くのは新たな“No.10”だ スクデット獲得へのカギを握るテクニシャン

ミランへの再レンタルとともに、新シーズンで背番号10のシャツを身に纏うことが発表されたB・ディアス photo/Getty Images

チャルハノール移籍の穴を埋められるか

2020-21シーズンはセリエAを久々に2位でフィニッシュし、ようやく長く続いた暗黒時代から抜け出そうとしているACミラン。昨季はシーズン後半戦に息切れする形となってしまったが、優勝争いを経験できたことはチームにとって大きな財産となったはず。この悔しさを糧に新たなシーズンではスクデットを掴みにいきたいところだろう。

それを目指すにあたって気になるのは、インテルへ移籍したMFハカン・チャルハノールの代役だ。これまでミラン攻撃陣の中心となっていた男だけに、彼の退団はロッソネリにとって相当に大きなダメージと言える。4シーズンにわたってチームを牽引したNo.10の穴を埋めることができなければ、ミランはまた中位を争う時代に逆戻りしてしまう可能性も低くない。

しかし、そのチャルハノールの穴は新たなNo.10が埋めてくれるかもしれない。期待したいのはレアル・マドリードからの再レンタルが決定したMFブラヒム・ディアス(21)だ。

現地時間19日に2023年までミランの一員としてプレイすることが発表されたB・ディアス。背番号は「10」。高いテクニックと敏捷性を駆使して危険なゾーンに侵入する攻撃的MFは、2020-21シーズン終盤戦にチャルハノールを差し置いて中央のポジションを務めた実績もある。ゆえに、期待しているファンは多いだろう。昨季セリエAでのパス成功率も87.12%と、チャルハノールの84.07%を上回る数値を記録しており、チャルハノールの穴埋め役にはピッタリと言えるはずだ。

チャルハノールが背負ったNo.10を継承し、新シーズンにおけるミランのキーマンとなる男。はたして、B・ディアスはイタリアでどこまでその豊かな才能をフットボールファンに見せつけることができるのか。昨季終盤戦に見せたパフォーマンスを継続できれば、おのずと結果はついてくるはずだ(記事内スタッツはデータサイト『SofaScore』より)。

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