国内復帰を果たした宮市亮 マリノスでのライバルは同タイプのスピードスター?

マリノスに加入した宮市 photo/Getty Images

彼の加入がマリノスを更に強化することになるか

先日、FW宮市亮の横浜F・マリノス加入が発表された。高卒でアーセナル入りするという素晴らしい実績を持っている選手の加入に期待が高まるファンも多いと思うが、実際はどうなのだろうか。

2011年にイングランドに渡った宮市はアーセナルからのローンで複数クラブを渡り、2015年にドイツのザンクトパウリに加入。そこでは出場機会に恵まれ、本職の左サイドのアタッカーに加えて右サイドバックとしても起用されている。

彼の武器はその爆発的なスピードで、イングランド時代には強豪チェルシー相手にスピードを生かしたドリブルで敵陣を切り裂いていたのが印象的だった。ドイツでもそのスピードは見せており、期待は出来そうだ。

では、マリノスではどのポジションを担当することになるのか。昨季は出場の無かった宮市だが、一昨季は主に右サイドでアタッカーやサイドバックとして使われていた。しかし、マリノスも戦力が豊富であり、考えられるとすれば左サイドでのアタッカー起用か。現在の左ウイングは前田大然とエウベルをローテーションで使っているが、エウベルは右での起用もあり、自然と左ウイングに宮市を配置できる。

そうなれば、マリノスの左ウイングはJリーグトップクラスのスピードを持つことになるか。前田も国内では敵なしのスピードスターであり、どちらの選手を起用しても、カウンター時にスピードを生かした攻撃をできるのは宮市加入の恩恵と言える。

では、どうすれば宮市は前田からポジションを奪えるのか。一つは相手を押し込んだ際にボールを持った状態からドリブルやパスでどこまで違いを作れるかだ。ライバルとなる前田は左サイドで先発となるが、実際は中央にポジションを移すことが多く、オナイウ阿道に次ぐセカンドストライカーのように動いている。そのため、ワンタッチでのゴールやスピードを生かした場面では輝くが、相手を押し込んだ際にボールを持つ場面ではそこまで怖さはない。

そこで宮市がウインガーとして強みを発揮できれば前田と良い勝負ができるだろう。彼への期待値は大きく、プレッシャーを跳ね除けどこまで活躍できるのか。今後のマリノスの試合は要チェックだ。

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