チェルシーのCF問題に新たな解決策? ドログバ超えを目指す“19歳”への期待

2020-21シーズンはフィテッセにレンタルされていたブロジャ photo/Getty Images

オランダでの武者修行で磨かれた才能

はたして2021-22シーズン、チェルシーは現在直面しているセンターフォワード問題をどう解決していくのだろうか。オリヴィエ・ジルーに移籍の噂が浮上しているなかで、この問題の行く末が気になっている人は少なくないだろう。

昨夏補強したティモ・ヴェルナーがウイングのポジションに定着した関係上、ジルーが移籍となれば現状で頼れるのはタミー・エイブラハムだろう。しかし、同選手も1年を通して活躍した実績はないだけに、少し頼りがいのない部分があると言わざるを得ない。やはり、この問題を解決するために必要なのは新たなストライカーの補強なのか。

しかし、トーマス・トゥヘル監督は次世代の才能に頼ることも考えているのかもしれない。英『football.london』によると、同監督は2020-21シーズンに武者修行へと出ていた19歳の登用も視野に入れているようだ。
その19歳とはFWアルマンド・ブロジャだ。現時点ではU-23カテゴリに所属している同選手だが、昨季レンタル移籍したフィテッセでは若いながらも印象的な活躍を披露。エールディビジ30試合の出場で10得点を挙げ、チームの4位フィニッシュに貢献した。伸び盛りであることは間違いない。

体幹の強さとテクニックの高さが垣間見えるドリブルでチャンスを創出することもできれば、191cmの長身を活かして中央でフィニッシャーにもなれるブロジャ。プレミアリーグの水に慣れるまでには少し時間がかかるかもしれないが、強度に慣れれば一気にブレイクする可能性は十分にあると言えるだろう。まだ荒削りな部分もあるが、トゥヘル監督が期待を寄せるのも理解できるポテンシャルは備えている。

そんなブロジャが理想とするのは、チェルシーのレジェンドである元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバだ。フィテッセへのレンタル中、同選手は「いつかドログバを超えてみたい」と発言している。現時点では全くの無名の若手と言えるが、本人の目標も含めてスケールは大きい。ブレイクすれば面白い存在となりそうだ。

補強の動向も気になるが、その一方で下部組織出身選手の成長にも期待したいチェルシーのCF問題。果たして、2021-22シーズンにブルーズの最前線で輝くのは誰になるのか。ブロジャが頭角を現すこととなれば興味深いが、結末はいかに。

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