未だ解決されぬスペイン代表“FW問題” 3年前の記憶よぎったスイスとの死闘

ジェラール・モレノにもまだ当たりは出ず photo/Getty Images

W杯・ロシア大会と似た展開に

スペイン代表はPK戦の末にスイス代表を破ってEURO2020ベスト4入りを決めたが、100点満点のゲームとは言えないだろう。

やはり課題はセンターフォワードだ。スイス戦では相手に退場者が出たことも影響し、120分で実に28本ものシュートを打っている。決定機もそれなりにあったが、アルバロ・モラタ、ジェラール・モレノは決めきれなかった。

モレノはビジャレアルで結果を出してきたこともあって期待されていたが、まだここまでノーゴールだ。1点決まれば状況は変わるかもしれないが、まだ大会に入り切れていない印象もある。

今回はPK戦で勝利出来たものの、思い起こされるのは2018年のワールドカップ・ロシア大会だ。

モラタもまだエースと呼んでいいかは微妙なところ photo/Getty Images

ロシア戦も20本以上シュートを打ったが……

当時はベスト16で開催国のロシアと対戦し、こちらも1-1のスコアのままPK戦へもつれ込んでいる。この時はイアゴ・アスパス、コケの2人が失敗して敗れており、スペインにとっては非常に苦い記憶だ。

当時もスペインはロシアを大きく上回る23本ものシュートを打ったのだが、それで1点しか奪えなかったのは痛い。しかも今回のスイス戦同様、スペインが挙げた1点は相手のオウンゴールと記録されている。何もかもが似ており、スイスにPKで敗れていれば3年前の嫌な記憶が戻るところだった。

ロシア大会ではジエゴ・コスタ、アスパス、ロドリゴ・モレノがFWとしてベンチに入っていたが、結果を残したのは3点を挙げたコスタのみ。そのコスタも32歳となり、代表でプレイする機会はもうないかもしれない。

今大会はジェラール・モレノとモラタが最前線の候補として召集を受けたが、センターフォワードの層は3年前より薄くなっていると言ってもいい。準決勝は波に乗るイタリア代表だが、今の攻撃力でゴールを割ることが出来るのか。スペインの課題はまだ解決されていない。

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