27歳MFは来季もリヴァプールに必要か 優秀でも怪我に泣かされる中盤戦士

今夏の去就に注目が集まるオックスレイド・チェンバレン photo/Getty Images

能力は高くても、気になる稼働率の低さ

はたして、来季もリヴァプールの背番号15は、アンフィールドでプレイし続けることができるのか。MFアレックス・オックスレイド・チェンバレン(27)にとって、今夏はキャリアにおける大きなターニングポイントとなりそうだ。

今季限りでジョルジニオ・ワイナルドゥムを失ったリヴァプールにとって、中盤で戦えるオックスレイド・チェンバレンは来季も大きな戦力となる。そう考えている人も少なくはないだろう。しかし、彼に関して最大の問題とされるのはその稼働率だ。

備えている能力自体は高いものの、2020-21シーズンは怪我の影響もあって公式戦の出場は17試合にとどまったオックスレイド・チェンバレン。そのうちスタメンでの出場はわずか2試合となっており、1試合平均のプレイタイムは17分弱とかなり少ない。ユルゲン・クロップ監督からの信頼は厚いようだが、来季も戦力としてカウントするには一貫性に欠ける印象が否めない。残念ながら、少なくとも現時点ではワイナルドゥムの穴を埋める存在として不十分と言わざるを得ないだろう。
「彼のスピードとエンジンを持ってすれば、ウイングの役割を務めることができると思うよ。ボールの扱いにも問題はないし、クロスの精度もなかなかだ。そこでプレイした経験も持っているし、ウイングとして勝負してみるのはアリかもしれない」(英『Liverpool Echo』より)

そんななか、オックスレイド・チェンバレンにウイングへのコンバートを提案しているのはクラブOBのジェイミー・キャラガー氏だ。しかし、この発言はもう彼が中盤の競争に加わるのは厳しいという事実に対するフォローとも取れる。本来のパフォーマンスさえ発揮できれば間違いなく戦力になるはずだが、もうオックスレイド・チェンバレンにリヴァプールでの明るい未来はないのか。

英『Daily Mirror』によると、ファンの間でもオックスレイド・チェンバレンに関する考えは真っ二つ分かれている様子。同メディアが実施したアンケートでは「今夏リヴァプールがオックスレイド・チェンバレンを売却すべきか」との問いに対して、YESと回答した人は50%、NOと回答した人は46%となっている。そのポテンシャルにもう1度賭けてみるべきと主張する人、もう怪我の癖は治らないので今夏の間に売却すべきと主張する人……。意見はさまざまなようだ。

そんな、判断が難しいオックスレイド・チェンバレンの扱い方だが、はたして今夏リヴァプールはこの男に関してどのような決断を下すこととなるのだろうか。能力自体は高いはずの中盤戦士は、今キャリアの岐路に立たされている。

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