スペイン黄金期に並べるか イタリア代表に見えてきた35戦連続無敗記録

勝利を重ねるイタリア代表 photo/Getty Images

このままEUROを制すれば……

フランス、ポルトガル、イングランドといったチームはEURO2020でも優勝候補に挙げられていたが、そろそろ世界のサッカーファンが優勝予想を変え始めている頃かもしれない。

急速に評価を高めているのは、グループステージを無傷の3連勝で突破したイタリア代表だ。

それも完璧な無傷で、3試合を終えて失点はゼロ。トルコ、スイス、ウェールズと対戦相手は強豪ではなかったものの、それでもこの結果は見事だ。
これに合わせて注目され始めているのが、イタリア代表の無敗記録だ。

ロベルト・マンチーニ率いるイタリアは、20日にウェールズを1-0と撃破したことで代表戦30試合連続無敗となった。

かなり古い話にはなるが、イタリア代表は81年前の1935年から1939年にかけ、同じく30試合連続無敗を達成している。時代が違いすぎるが、今のチームはそれに並んだことになる。

注目は、どこまで伸びるのか。視界に捉えているのは、2007年から2009年にかけて35戦連続無敗を達成しているスペイン代表、同じく1993年から1996年にかけて35戦連続無敗を達成したブラジル代表の数字だ。

スペインの強さは記憶に新しい。黄金期が始まったのもこのあたりだが、2007年2月に行われたイングランドとの親善試合に1-0で勝利したところから記録がスタート。

EURO2008も無敗で制し、スペインがサッカー界を支配するようになった。

その後も親善試合ではあるものの、イタリア、フランスをそれぞれ1-0で撃破するなど無敗記録は継続。

ストップしたのは2009年に行われたコンフェデレーションズ杯の準決勝・アメリカ戦だ。予想に反して0-2で敗れてしまい、無敗記録は35でストップすることになった。

イタリアはこの記録まであと5試合。イタリアはすでにEURO2020で決勝トーナメント進出を決めているため、今大会で残るゲームはあと4つだ。スペインの記録に並ぶためには、まずこのEUROを制する必要がある。

2018年のワールドカップ・ロシア大会への切符を逃すなど苦い時間を過ごしてきたが、ここからイタリア黄金期を始められるのか。決勝トーナメントでも無敗伝説が継続するのか楽しみだ。

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