トッテナムを悩ませる“ベイル・マネー”失敗の記憶 ケイン問題をどうするのか

ケインを巡る移籍問題はいつ解決されるのか photo/Getty Images

成立すれば莫大な移籍金が発生するだろう

もはや監督人事よりもチームのエースであるハリー・ケインの移籍問題が大きくなっているトッテナム。確かに彼が居れば昨季のような成績は安定して残せる可能性は高いだけに、ここでの選択肢を間違えるわけにはいかない。しかし、マンチェスター・シティからオファーのあった約150億円+選手のトレードに関しては、少し魅力的なものがあるのではないだろうか。

このオファーは会長であるダニエル・レヴィ氏が拒否をしている。しかし、ジャーナリストであるファブリシオ・ロマーノ氏によれば、マンCがケインの獲得を諦めていないとしており、今後は前述したオファーよりも更に上のオファーを仕掛けてくるはずだ。そうなった際の判断はどうなるのか。それでもレヴィ会長は拒否することになるかもしれない。その一つの要因として“ベイル・マネー”での失敗が挙げられる。

ベイル・マネーとはガレス・ベイルがトッテナムからレアル・マドリードへ移籍した際に発生した約121億円の移籍金を指す言葉であり、クラブはその資金を翌年に7名の選手補強に費やしている。ロベルト・ソルダード、エティエンヌ・カプー、ナセル・シャドリ、パウリーニョ、ヴラド・キリケシュ、エリック・ラメラ、クリスティアン・エリクセンの7名だ。

この中で最も成功したエリクセンは既にインテルに移籍しており、未だ在籍しているラメラもシーズンを通して活躍しているかと言われれば疑問符がつく。他の5名も、トッテナムで満足なパフォーマンスを見せたとは言い難く、既にクラブにはいない。このことからもベイル・マネーは失敗に終わったと言える。

では、もし今夏にケインを売却し、得た多額の移籍金で選手獲得に歩みを進めるのであればどうなのか。現在は過去と比べ、大幅に移籍金が上がっている。名の知れた実力者を2〜3名獲得すれば、簡単にケイン・マネーは無くなってしまうだろう。このことからもレヴィ会長がケインの適正金額として公言している約200億円の大金にも納得がいく。

今後、マンCが適正金額までオファーを上げるのか、はたまたトッテナムは拒否を続けるのか。ケイン問題の解決は当分先になりそうだ。

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