ジェズスの成長の妨げとなる? マンCが抱える来季のストライカー問題

来季は成長した姿を披露してほしい photo/Getty Images

来季は誰がチームに加わるのか

長くチームを支えたセルヒオ・アグエロが退団し、新しいストライカーを求めているマンチェスター・シティ。獲得候補に挙がっているのは、ハリー・ケインを初めアンドレ・シウバと多くの名前が挙がっており、マンCの本気度がうかがえる。確かに、9番の重要性に関しては今季を通して痛いほどわかっており、クラブが本気になるのも当たり前か。

そんな中でクラブのストライカー探しに一番影響の受けるのはブラジル代表FWのガブリエウ・ジェズスだ。2017年からプレミア王者に加入し、ここまでアグエロの控えという立場から抜けることが出来なかったジェズスにとっていわば目の上のたん瘤のような存在であったアグエロが退団するのは、自分にスポットライトが当たるチャンスということだ。

昨季はベンチを温めることの多かったジェズスだが、終盤になるにつれて一つ一つのプレイ精度が上がっているように思える。体格も大きくなっており、屈強なプレミアリーグの守備陣を背負ってのポストプレイも難なくこなしている。また、中盤でボールを受ける動きもできるようになっており、昨季はプレイの幅を増やした印象だ。リーグ最終節のエヴァートン戦では見事なゴールを決めており、勝利にも貢献している。24歳の年齢を考えれば、今がプレイヤーとして成長期なのかも知れない。

そう考えると、ハリー・ケインのような絶対的なストライカーはかえってジェズスの成長を止めることになる可能性も少なからずあるだろう。選手の成長には出場機会が大事だと言われているが、普段のリーグ戦ではなく、CLなどの大一番で得られる経験値は大きいはずだ。

一時は退団の噂もあったが、今はほぼ聞かなくなり来季もマンCの一員として戦力となることが濃厚なジェズス。来季はどのような姿を見られるか非常に楽しみである。

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