「今のJ1で最もクリエイティブな選手」 三笘薫は欧州で通用するアタッカーなのか

東京五輪世代注目の三笘薫 photo/Getty Images

海外メディアの中にはすでに高評価を与えるところも

東京五輪世代には、すでに海外で活躍しているMF堂安律、久保建英らがいるが、ならば川崎フロンターレで活躍を続ける24歳のFW三笘薫は欧州主要リーグで通用するだろうか。これは日本のファンの多くが気にしていることだろう。

川崎では昨年のリーグ戦で13得点、今年も20試合に出場して8得点と結果を出し続けており、国内での実績は十分だ。今後はA代表でもポジションを狙っていきたいところだが、気になるのは海外で通用するかどうか。

テクニックに関しては申し分ない。独特のリズムから繰り出されるドリブルはU-24日本代表でも通用しており、世界のDFをも振り回せるはず。気になるのは得点力で、川崎フロンターレのスタイルは独特だ。川崎だからこそ結果を残せているとの見方もあり、欧州で川崎と似たスタイルを採用しているチームは多くない。あらゆるプレイスタイルに適応できるタイプのアタッカーかは分かりづらい。
これに関しては東京五輪本番で答えが見えるかもしれないが、英『Football Fancast』は少なくともスコットランドの名門セルティックならば即戦力になるとの見方を示している。

セルティックのウイングではスコットランド代表にも選出されているライアン・クリスティーが主力を張っており、昨季はチーム最多のシュートを放っている。しかし、昨季は46試合で7得点とあまり精度が評価されていない。同メディアは三笘の方が上と捉えており、三笘を加えればセルティックの攻撃問題は解決されるとの考えだ。

セルティックは横浜F・マリノスを指揮していたアンジェ・ポステコグルーが指揮官に就任しており、その影響でJリーグの選手が注目される機会が増えている。三笘を取り上げる海外メディアも多く、『Scottish Sun』も「今のJリーグで最もクリエイティブな選手」と三笘を高く評価していた。すでにスコットランドのレベルでは確実に活躍できると考えられているのだろう。

三笘は今季のJ1でも1試合平均2.8回のチャンスメイクを記録しており、これはJ1で2位の数字だ。その攻撃センスが海外でも通用するか若いうちに試してほしいと考える日本のサッカーファンも多いはずだが、東京五輪から三笘の世界的ブレイクは始まるのか。五輪でチャンスがあるならば、積極的に仕掛けて世界に実力をアピールしてほしい選手だ(データはJリーグ公式より)。

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