左WBの補強は“守備型”のいぶし銀? インテルが狙うリーガ戦士とは

インテルが獲得を狙うとされるオリベラ photo/Getty Images

インザーギ戦術にハマる可能性は高いか

今夏移籍市場にて、インテルが補強すべきポジション。そのひとつとして、左ウイングバックは挙げることができるだろう。アクラフ・ハキミの退団が濃厚となっている右サイドも重要な補強ポイントだが、その一方では左サイドも来季人員不足に悩まされる可能性は高くなっている。

その大きな要因となっているのが、MFアシュリー・ヤングだ。2020-21シーズン限りでインテルとの契約が満了を迎えた同選手は、今夏に古巣であるアストン・ヴィラへの復帰が濃厚とされている。伊『calciomercato』によると、インテルも契約延長オファーは提示しているようだが、なかなか交渉は進展していない模様。退団となれば、その穴埋め役は必要になってくることだろう。

そんななかで、インテルはスペインで躍動する23歳のレフティーに目をつけたようだ。そのレフティーとは、ヘタフェに所属するU-20ウルグアイ代表DFマティアス・オリベラ(23)だ。伊『Gazzetta dello Sport』によると、ヘタフェで左サイドバックを主戦場とする同選手のことを高く評価しており、2000万ユーロ(約26億7000万円)程度の移籍金を用意しているという。
オリベラはハードな守備を最大の売りとする選手で、今季はリーガ・エスパニョーラでプレイするDF中7位タイとなる61回のタックル数を記録している。地上戦勝利数も110回(勝率57.89%)と印象的で、加入となればインテルの守備を向上させてくれることだろう。攻撃面ではややクオリティに不安な面が残るものの、2021-22シーズンからインテルの指揮を執るシモーネ・インザーギはWBにそれほど攻撃のタスクを課さない監督。むしろ重視されるのは守備面なはずで、そういった観点からすればオリベラは新生インテルにとてもマッチした選手と言えるだろう。

獲得となれば非常に渋い補強となるインテルだが、はたしてこのレフティーは来季ミラノの街でプレイすることとなるのだろうか。非常に興味深い獲得候補であることは間違いない。

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