彼こそが最後の砦 フランス、ドイツはハンガリーの鉄壁を破れるのか

ビッグセーブが光ったグラーチ photo/Getty Images

4セーブを記録した

日本時間16日にグループFの初戦が行われ、ポルトガルがハンガリーに3-0で勝利した。結果だけを見れば前回大会王者のポルトガルが圧勝で初戦を制したように見えるが、内容としてはハンガリーの堅守がポルトガルを苦しめた形だ。その中でもハンガリーのGKであるペテル・グラーチのビッグセーブが光った。

ハンガリーのMTKブダペストでキャリアをスタートさせたグラーチはその後、イングランドに渡り、ローン移籍を繰り返していた。2013年にレッドブル・ザルツブルクに加わると、2015年に当時ドイツ2部のRBライプツィヒへ。この移籍が彼の転機となり、現在はドイツを代表する強豪となったライプツィヒで守護神を務めている。

そんなグラーチの強みはやはり安定したセービングか。対ポルトガル戦でも何度もビッグセーブを見せており、データサイト『WhoScored.com』によればこの試合4つのセーブを挙げており、最後の砦としてチームを支えた。

特に68分のブルーノ・フェルナンデスのミドルシュートに関しては、触っていなければ入っており、身長191cmの大きな体を広げてセーブしている。ラファエル・ゲレイロに決められた失点の際もシュートコースには入っており、味方に当たっていなければ防いでいた可能性もある。既に世界では知名度の高い彼だが、今大会で更に評価を伸ばせるか。

また、セービングだけでなく、足元でのボールの扱いにも定評があり、この試合でも組み立てやロングフィードと現代的なGKの働きを見せていた。

この試合は惜しくも敗戦となったが、フランス、ドイツの残り2戦でのグラーチの活躍に期待したい。

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