ドイツ守備陣は“狡猾さ”で勝負 正攻法だけでフランスの攻撃は止められない

フランス攻撃陣への対応法について語ったリュディガー photo/Getty images

「常に良いサッカーをする必要はない」

いよいよEURO2020のグループステージ第1節にて、最も注目度の高いゲームのキックオフが近づいてきた。そのゲームとは、日本時間15日深夜に開催されるフランス代表vsドイツ代表の一戦だ。直近2大会のW杯王者がいきなり激突するとあって、この試合を楽しみにしているファンは多いだろう。

“死の組”グループFの今後を占ううえでも、重要な意味を持つこの一戦。はたして、両チームはどのようなプランを持ってこの初戦に挑むのだろうか。

ドイツ代表からしてみれば、大事なのはフランス代表の優秀なアタッカーを封じることだろう。キリアン・ムバッペを筆頭に、アントワーヌ・グリーズマン、カリム・ベンゼマ、オリヴィエ・ジルーなど、レ・ブルーの攻撃陣には欧州でも実績のあるFWがズラリと揃っている。特にムバッペの理不尽なスピードと決定力をどこまで抑え込むことができるかが、試合の行方を左右する可能性は高い。この試合で勝ち点を稼ぐためには、攻撃よりもまずはしっかりとした守備が重要ということになってくるはずだ。
それにあたって、ドイツ代表は少しダーティな守備も厭わない構えか。もちろん、ラフプレイを積極的に行うという意味ではないが、DFアントニオ・リュディガーは正攻法だけでフランスの強力攻撃陣は止められないと主張する。

「彼らに良いFWがいるのはわかりきったことだ。1対1で勝つことが非常に重要になってくるだろうね。でも、常に良いサッカーをする必要もないんだ。僕らにはちょっとした狡猾さも必要だと思う。相手の嫌がるようなプレイが必要だね。彼らのような選手に対しては、そういうプレイもやっていかなければならない」(英『Daily Mail』より)

何も真っ向から堂々と勝負することだけが、DFの役割ではないとリュディガー。実力勝負で分が悪いとなれば、ルールの範囲内であらゆる手段を講じることもまたプロの守備者として必要な能力か。「この選手の居る方にドリブルしたくない」。そう思わせるだけでも結果は大きく変わってくるだろう。

はたして、15日の試合でドイツはフランスの強力な攻撃陣をどのようにして止めにかかるのか。リュディガーをはじめとした守備陣のプレイには要注目だ。

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