プレミア王者から見るセンターバックの重要性 今後はFWではなくDFの移籍金が高騰か

出場機会に不満があり、退団を検討か photo/Getty Images

今季獲得したディアスとアケの移籍金は合計で推定138億円だ

20-21シーズンのプレミアリーグを制したマンチェスター・シティ。今季はフィル・フォーデンやイルカイ・ギュンドアン、ジョアン・カンセロの覚醒があり、大幅にチームのレベルがアップした年である。特に守備陣の安定感は素晴らしく、近年問題視されていた不安定さはなくなり、プレミアナンバーワンの最終ラインを手にした。

それはスタメンのルベン・ディアスやジョン・ストーンズの二人に限らず、控えのアイメリック・ラポルト、ネイサン・アケの存在も大きい。終盤には国内カップ戦のタイトルを賭けた試合やリーグ戦と重要な試合が重なる時期も多く、控え選手の重要性を再確認できた。

しかし、センターバックの一人であるアイメリック・ラポルトが退団を希望していると、ジャーナリストであるサム・リー氏が報じている。ラポルトは半年前にスペインに戻りたいと退団を希望したようで彼に十分なオファーが届いた場合、放出を検討するようだ。

もし、ラポルトが移籍すればマンCにどのような影響があるのだろうか。先発は変わらず、アケが3番手となるだけだ。若手には昨季ブラックバーンにレンタルしていたテイラー・ハーウッド・ベリスがおり、彼に経験を積ませるのも良いだろう。

しかし、サム・リー氏は続けてラポルトの放出が決まれば、ビジャ・レアルのパウ・トーレス獲得に手を挙げると報じている。

ベリスも世代別ではあるが、イングランド代表に選ばれており、実力者だ。にもかかわらずCBを補強する理由は、やはり過去にけが人が続出したシーズンを繰り返したくないということか。昨季はラポルト、ストーンズの二人が怪我で離脱しており、本職は中盤のフェルナンジーニョ、若手のエリック・ガルシアがスタメンで使われていた。二人が悪かったというわけではないが、今季の補強を見るに指揮官であるジョゼップ・グアルディオラからすれば物足りなかったのだろう。

また、今季はリヴァプールがセンターバック3人を負傷で長期離脱しており、タイトルを逃している。

今後は若く強いセンターバックが出てくれば、争奪戦となる未来が見えそうだ。

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