CB、SB、中盤の“3つ”ともワールドクラス 白い巨人は超万能戦士をどう活かす

レアルへ移籍したアラバ photo/Getty Images

貴重なオプションになる

レアル・マドリードは来季の巻き返しへ今後も派手な補強に動く可能性があるが、まずは5月の間にまとめた補強に注目したい。

興味深い戦力となるのは、バイエルンから加わったDFダビド・アラバだ。

バイエルンで約10年にわたって活躍を続けたアラバは、現代でもトップクラスのユーティリティプレイヤーとして有名だ。バイエルンでは左サイドバック、センターバック、さらには中盤まで担当。しかも3つすべてのポジションでワールドクラス級のパフォーマンスを約束してくれる。
センターバックで起用する場合、レアルに欠けていたレフティーのセンターバックとして貴重なオプションになるのは間違いない。守備力に加え、ビルドアップに最大の強みがある。最終ラインからの組み立ては精度が増すはずだ。

もちろん左サイドバックでの起用もありだ。現在のレアルではフェルランド・メンディがフィットしているが、離脱した際にはアラバが代役をこなせる。センターバックとサイドバックの両方をこなせるレフティーは世界的にも貴重だ。

中盤も緊急時のオプションにはなるだろう。インサイドハーフではトニ・クロース、ルカ・モドリッチの2人が未だに存在感を放っているが、アラバが加わったことでローテーションのオプションが増える。

復帰した指揮官カルロ・アンチェロッティがアラバをどう起用するか楽しみだが、世界トップクラスのユーティリティプレイヤーを引き抜けたのは大きい。経験豊富な選手ながらまだ28歳と若いことも魅力的で、上手くいけば5年以上にわたって白い巨人を支える存在になるかもしれない。

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