唯一の無所属で代表選出の浅野が“就活弾” 快速とセルビアで磨いた得点感覚は大きな武器に

唯一の無所属での選出となった浅野(写真はミャンマー戦) photo/Getty Images

チームの3点目を決めた浅野拓磨

日本代表は3日、U-24日本代表との“兄弟対決”を実現。日本代表同士の一戦は3ゴールを奪って3-0で勝利した。チームの3点目を決め、両チーム唯一の無所属での選出となった浅野拓磨は、後半からカウンターの起点になるなど相手ゴールを脅かし続けた。

後半のスタートとともに途中交代で入った浅野。52分には、左サイドから小川諒也のクロスに飛び込むと、一度は防がれるもののこぼれ球を詰めてゴールネットを揺らした。

ゴール後も相手DFの裏を積極的に狙い続けた浅野。得点を奪いに前がかりとなるU-24に対し、持ち前の快速を飛ばしてカウンターの起点となった。さらにクロスボールにうまく飛び出して足を伸ばしたシーンも。GKの好セーブにもあったが、その後の反応も早かった。これは浅野が今季、セルビアリーグで結果を残したことにより磨かれた彼の得点能力によるものが大きいだろう。
浅野と同じく途中出場となった伊東純也とともにカウンターを炸裂させた。ともにスピードを武器としているアタッカーのため、後半途中は両選手のアピール合戦となった。互いにFIFAワールドカップのアジア2次予選においてモンゴル戦で結果を残すも、ミャンマー戦ではノーゴール。U-24が相手とはいえ、是が非でも得点がほしかった。浅野の得点は自らにおいても自信となった得点かもしれない。

今季はセルビアリーグでゴールを量産するも、パルチザンとの契約を解除。トルコの強豪などから関心を示されているが、いまだに具体的な移籍の話は出ていない。浅野にとっては代表生き残りと“就活弾”ともなったこの得点。セルビアで研ぎ澄まされた得点感覚は、彼をさらにレベルアップさせた。どちらにおいてもアピールとなった浅野。快速FWの来季はどうなるのか。今後に期待したい。

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