立命館大から加入した藤井
サンフレッチェ広島は明治安田生命J1リーグ第16節で浦和レッズとホームで対戦。終了間際のゴールで追いつき、2-2のドローで決着した。後半ロスタイムのゴールをお膳立てしたのは、広島のルーキーのMF藤井智也だった。
広島は1点ビハインドの92分、荒木隼人からのボールを受けた藤井が左サイドからワンタッチで相手DFを躱す。前へ走っていた選手へのパスは相手に当たるも、こぼれ球を拾った川辺駿がミドルシュートを突き刺して同点。藤井の積極的な突破から広島の同点ゴールへとつながった。
前節から広島は3バックを採用しており、右WBで起用された藤井。前半から何度も積極的な仕掛けを披露し、攻撃の起点となった。しかし、後半に入ると浦和は山中亮輔を投入し、藤井の裏を狙われる。中央に絞りながら守備を行い、柴崎晃誠のフォローなどで耐えながら失点はPKのみと最小限に抑えた。そして積極的な仕掛けは最後に報われた。
アシストとはならなかったが、彼の積極的な姿勢から生まれたゴールといっても過言ではないだろう。今季立命館大学から加入したルーキーは9試合に出場。積極性だけではなくシステムにうまく順応する器用さも持ち合わせており、それが3バックへシステムを変更しても彼が使われている理由だ。次に狙うはプロ初ゴール。新システムでも積極的に仕掛けて攻撃の起点となる藤井の初ゴールに期待したい。