大抜擢の22歳GK市川暉記 新監督の期待に応える安定した立ち居振る舞い

落ち着いて後方から守備陣を支えた市川(写真はイメージ) photo/Getty Images

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クリーンシートを達成した市川

開幕から黒星続きと悪い流れから抜け出すことが出来ていない横浜FC。前監督であった下平隆宏を解任し、ユースで監督を務めていた早川知伸を後任に据えた。そんな新監督がまず行った采配は守護神の変更だ。今季ここまでのリーグ戦では元日本代表の六反勇治と南雄太を併行して使ってきた。しかし、失点が止まらずここで正GKを若い市川暉記に託すとことに。すると、明治安田生命J1リーグ第13節では清水エスパルスとの引き分けに貢献すると、14節では安定感のあるセービングを披露し、リーグ戦初白星を掴みとって見せた。

星槎国際高校湘南を卒業した市川は横浜FCのトレーニングマッチに参加した際にその実力を買われクラブに入団。その後はガイナーレ鳥取に期限付きでの移籍を果たし、昨季から横浜FCに戻っている。

そんな市川の強みは身長190cmの日本人離れした体格だろう。更に手を使えるポジションということもあり、空中戦では無類の強さを誇っていた。セットプレイ時にゴール前にボールが放り込まれるが、市川がジャンプしてボールを掴むため、守備陣の安心感が見て取れる試合であった。

また、前半31分にはセットプレイから押し込まれ失点を喫してしまったが、VAR(ビデオアシスタントレフリー)の介入からゴールが取り消しとなった。映像を見てみると、こぼれ球に素早く反応した市川が足でボールを抑え込み、その上から相手がシュートした形となっており、レフリーがこれをファウルと判断し事なきを得た。その後も素早い飛び出しや安定したセービングを見せており、今季初のクリーンシートを達成している。

まだ、22歳と若い市川だが重要な試合でも落ち着いてプレイしており、今後にも期待できる選手だ。次節は川崎フロンターレとの一戦だが、新しい守護神の活躍で白星を挙げる横浜FCに注目したい。

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