ネスタを理想に磨いた“読みの鋭さ” アッズーリを牽引する百戦錬磨の守備者

イタリア代表の守備を統率するボヌッチ photo/Getty Images

「今も昔もお手本にしている」

堅守の国。そう呼ばれるほどにイタリアでは守備の文化が根付いている。そんなお国柄もあって、アッズーリはこれまでの歴史で数多くの優秀な守備者を輩出してきた。現在の代表チームであれば、ユヴェントスに所属するDFレオナルド・ボヌッチ(33)がその系譜を継ぐ存在と言えるだろう。

2018年ロシアW杯予選で屈辱の敗退を喫してからというもの、積極的な世代交代を敢行してきたイタリア代表。しかし、そんな若いチームにあって、経験値の高いボヌッチは貴重な存在となっている。今年6月に開催が予定されているEURO2020でも、主将として百戦錬磨の守備者はイタリアを牽引するはずだ。

そんなボヌッチの守備者としての強みといえば、類稀なる“読みの鋭さ”。身長190cmの高さや少し意外なスピードも魅力的だが、彼のディフェンスに高い安定感を与えているのはやはりこの部分が大きい。相手の中盤から前線に楔のパスが入った際など、潰しのタイミングは絶妙だ。このような勝負どころを心得たプレイこそ、ボヌッチ最大の特長と言えるだろう。

「昔はネスタの動画をよく見ていたよ。個人的に、彼は最強の選手の一人だと思っている。僕にとっては師匠みたいなものだ。今も昔もお手本にしている。特に相手の動きを予測するという部分はね。僕にとって、彼は間違いなく最高のアイドルさ」(伊『Gazzetta dello Sport』より)

ボヌッチ本人も、以前から憧れの選手と公言しているアレッサンドロ・ネスタのプレイを参考にしながら“読み”を磨いたとこのように話している。プレイ動画から選手がその時点で何を考えているかを読み解くのは非常に難しい作業だが、それを繰り返すことでボヌッチ自身にも考える力が身についたのかもしれない。

ネスタのスタイルに憧れ、今や世界中で屈指の守備者として認識されるようになったボヌッチ。今回のEUROでタイトルを獲得することになれば、間違いなくレジェンドの領域には近づくこととなるだろう。はたして、その“読みの鋭さ”を活かして、彼はアッズーリをどのステージまで導くこととなるのか。百戦錬磨の守備者が、若いイタリア代表を引っ張る。

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