デ・ブライネよりも不可欠な存在? サイドを爆速で駆け抜けるフィジカルモンスター

右サイドバックとしての地位を確立しているウォーカー photo/Getty Images

加入初年度から継続して高いパフォーマンスを披露している

28日に行われたチャンピオンズリーグ準決勝マンチェスター・シティ対パリ・サンジェルマンの一戦は2-1でマンCが勝利を収めた。パリは強力な前線のキリアン・ムバッペとネイマールの2枚看板を筆頭に敵陣に攻め込み、セットプレイから先制点を奪取。そのまま追加点を取りたかったが、その後はゴールネットを揺らすことなく試合を終えることになった。追加点を許さず光るものがあったマンCの守備だが、特にカイル・ウォーカーの奮闘が見て取れた。

2017年にイングランドのライバルチームであるトッテナムから加入したウォーカー。初年度から定位置を掴むと、2020-21シーズンの今でも不動の右サイドバックとして攻守に貢献している。

そんなウォーカーの特長はやはり高い身体能力だろう。ジョアン・カンセロ、オレクサンドル・ジンチェンコといったいわゆる変わり種をサイドバックに使う傾向の多いジョゼップ・グアルディオラのサッカーにおいてウォーカーという純粋なサイドバックは珍しい。それでも、屈強な守備者として相手のアタッカーを封じられるのはウォーカーしかいないだろう。

大一番であるパリ戦でも先発を果たしたウォーカーは、速さとテクニックに定評のあるムバッペ相手に自身も速さと堅守を見せて抵抗。後半3分には自身の快速を見せてムバッペからボールを奪取する頼もしさを見せた。プレミアリーグでもリヴァプールのサディオ・マネやトッテナムのソン・フンミンといった速さに自信のある選手たちと日頃から対峙していたことが、今日の試合で生きていたと考えられる。

攻撃でもリヤド・マフレズが作り出す攻撃の選択肢として何度も懸命に無駄走りのオーバーラップを仕掛けており、DFからすれば非常に嫌な存在だろう。

その後、2点を獲得して勝利したマンCだが、相手の強力なアタッカー陣を抑え込んだウォーカーもこの勝利の立役者と言える。来週にはパリとの2ndレグが控えており、クラブ初のファイナル進出に向けた戦いに注目したい。

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