ファン・ダイクと並べてみたい“21歳” リヴァプールは有望株CBを買い取るべき

今季後半戦からリヴァプールにレンタルで加入しているカバク photo/Getty Images

試合を重ねるごとに成長見える新鋭DF

今冬の加入当初からしばらくは鳴かず飛ばずのパフォーマンスが続いていたリヴァプールの若手センターバック。しかし、シーズンも最終盤にきて、ようやく彼には落ち着きが戻ったか。シャルケからレンタルで加入しているトルコ代表DFオザン・カバク(21)には、近頃安定感が見えてきた。

2020-21シーズン、最終ラインの主力に故障者が続出したリヴァプールで奮闘を見せているカバク。当初は少し不安定な面も垣間見せていたものの、ここ数試合における同選手の出来栄えには一定の評価を与えるべきだろう。引き分けにこそ終わったが、現地時間24日に行われたニューカッスル戦でもカバクのパフォーマンスは印象的だった。データサイト『WhoScored.com』によると、タックル成功数(5回:成功率100%)やクリア数(5回)、インターセプト数(2回)は、いずれもチーム上位の数値をマーク。同サイトによる評価点も、「7.0」とハイレベルなスコアをマークすることとなっている。

そんな、プレミアの水に徐々に慣れてきた印象のあるカバク。英『Liverpool Echo』によると、今夏リヴァプールが彼を買い取るかはまだ決まっていないとのことだが、やはり彼らはこのトルコ代表DFを確保しておくべきかもしれない。
前述したように、試合を重ねるごとにチームへのフィット感が増している同選手。まだ21歳という点も魅力的で、今季まだ共にプレイすることができていないDFフィルジル・ファン・ダイクと並んでプレイすることになれば、さらに多くのものを吸収することになるだろう。実際、ここ数試合で安定感が増してきたのも、このオランダ代表DFのアドバイスによるところが大きいとカバクは次のように語る。

「フィルジルは僕のフットボールに対する考え方について、小さなヒントをくれたんだ。リヴァプールのゲームプランの中でみんながどのようにプレイすべきか、そして僕もどう動くべきかといったところが主だよ。とても役に立ったね」(クラブ公式サイトより)

昨今、SNS上では「来季ファン・ダイクの相棒は彼がいい」という声も出始めているカバク。所属元のシャルケが2部に降格したことも追い風になるはずで、独『Spox』によると、来季さらなる財政難となることを見越した同クラブは一刻でも早くカバクを現金化したい考えを持っているという。最大3000万ポンドで行使できるとされていた買取オプションも、現在は1800万ポンド(約27億3500万円)程度で行使できる可能性が高いとのこと。将来有望なCBがこの値段とあって、買い時なのは間違いない。

リヴァプールで徐々に存在感を増している若手CB。はたして、カバクは来季以降もレッズに残ることとなるのだろうか。正式に“赤の戦士”となった暁には、チームの未来を担う存在として大いに期待したい。

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