ガラスの天才が切り開く“第2章” オランダで復活の兆し見せる28歳

PSVへ活躍の場を移したゲッツェ photo/Getty Images

もう1度ビッグクラブへ

昨年10月、初の国外挑戦に踏み切ったドイツ人MFマリオ・ゲッツェ。行き先はオランダのPSVで、若い頃より天才と評されてきた28歳は欧州5大リーグ以外の環境から再スタートを切ることを決意した。

あれから約半年。怪我で離脱する期間はあったものの、ゲッツェはPSVで22戦6得点5アシストとまずまずの成績を残している。フル出場するゲームも多く、ひとまずドルトムントを離れてプレイタイムを増やす狙いは成功したと言っていい。エールディヴィジはブンデスリーガほど注目されているわけではないが、何よりもゲームに出ることが大切だ。

問題はこの先のキャリアだろう。PSVへ向かう際、ゲッツェはチャンピオンズリーグ制覇を将来的な目標に掲げていた。ドイツ代表の一員として2014年のワールドカップ・ブラジル大会は制したが、チャンピオンズリーグを制した経験はないのだ。
PSVはオランダを代表する強豪ではあるものの、さすがにチャンピオンズリーグ制覇を狙うのは難しい。PSVを経由し、再び欧州5大リーグのトップクラブへ戻るのがゲッツェの真の狙いだろう。

『sky Sport』によると、ゲッツェはすでに今夏にもエールディヴィジ以上の環境へ移籍することを視野に入れているという。PSVで一定の結果を残したことで、高いレベルでプレイできるとの手応えを掴んだのかもしれない。

果たしてドイツの才能は復活するのか。当然視線の先には再びのドイツ代表入りも入っているはずで、ゲッツェのキャリア第2章はまだまだこれからだ。

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