レアル右サイドの仕事人も“フリー移籍”? 今夏の移籍市場の隠れた目玉は彼か

貴重なマルチロールとしてチームを支えるバスケス photo/Getty Images

今夏でレアルとの契約が満了を迎える

今季の欧州リーグも終盤戦にさしかかり各リーグやカップ戦の優勝争いが気になるところ。一方で、今夏の移籍市場での各クラブや選手の動向も注目されている。

気になるのが現状今季限りで契約が切れる選手たちの動向。先日今シーズン限りでのマンチェスター・シティ退団が発表されたセルヒオ・アグエロやレアル・マドリードのセルヒオ・ラモス、リヴァプールのジョルジニオ・ワイナルドゥムといった選手たちがクラブとの契約を更新していない。

そんな中、同じく今夏でクラブとの契約が切れ、移籍市場で隠れた目玉となりうる選手がいる。レアルの右サイドで奮闘するルーカス・バスケスである。
レアルの下部組織出身のバスケスは現在29歳。エスパニョールへのレンタル移籍を経て復帰した2015-16シーズン以降、本職の右WGとしてだけでなくダニエル・カルバハルが不在時は右SBを務めるなど準レギュラーとしてチームを支えてきた。

今季もカルバハルが戦線離脱を繰り返すなか主に右SBのレギュラーを務めリーグ戦で2ゴール5アシストを記録。指揮官のジネディーヌ・ジダンからの信頼も厚く、複数ポジションをこなせるバスケスは貴重な存在となっている。

仕事人としてレアルを支えるバスケスだが、現状今シーズン末で切れるクラブとの契約を延長していない。契約満了を迎えフリー移籍となった場合、このスペイン代表FWを欲しがるクラブは少なくないのではないか。

実際バスケスに対してはバイエルン・ミュンヘンが獲得に興味を示しているとされる。ユヴェントスからレンタル移籍中のドウグラス・コスタとの契約が切れる予定で、WGとしてもSBとしても一定以上のパフォーマンスをはたせるバスケスは貴重な駒として計算できるだろう。

またプレミアリーグからも、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドといったメガクラブがバスケスの動向を追っているとされる。さらにセリエAからもナポリやミランといったクラブからも関心が伝えられるなど、フリーで獲得可能なバスケスが移籍市場において人気銘柄となりつつある。

そんなバスケスだが、指揮官のジダンからの信頼は厚いものがありレアルとしてはチームの穴を埋めるバックアッパーとして手放したくはないはず。しかし、エスパニョールでのレンタル期間を除くとレアル一筋で過ごしてきたスペイン代表FWが新たな挑戦を望めば、今夏での移籍も十分考えられるだろう。

カルバハルの穴を埋める働きを見せるなど今季も活躍を続けるバスケス。今夏でのフリー移籍も想定されるなか、移籍市場の人気銘柄となるのはレアルを支える右サイドの仕事人かもしれない。

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