若手軍団でも最重要人物は“30歳”? イングランドを導く百戦錬磨の中盤戦士

近頃は怪我の影響で選出されていないものの、イングランド代表にとって重要な存在であることは間違いないヘンダーソン photo/Getty Images

ピッチ内外で影響力は抜群

近年、活きのいい若手が多数頭角を現しているイングランド代表。FWジェイドン・サンチョ(21)、MFメイソン・マウント(22)、MFデクラン・ライス(22)、MFフィル・フォデン(20)……。今年6月に開催予定となっているEURO2020に向けて、新生スリーライオンズの準備は着々と進んでいる。

しかし、同大会に臨むイングランド代表において最も重要な存在となるのは、そういった若手たちではないのかもしれない。もちろん、彼らの実力は誰もが認めるところ。だが、大舞台ではチームをまとめるリーダーの仕事が勝敗に大きく関わってくる。いくら優秀な選手が揃っていようとも、きっちりと統率が取れていない組織は脆いものだ。

だからこそ、優れたキャプテンシーを備えたMFジョーダン・ヘンダーソン(30)の存在はイングランド代表にとって大きい。近頃は負傷の影響により代表チームからは遠ざかっている同選手だが、チームの中でも特に若い選手が台頭している中盤を引き締める存在として機能する可能性は高い。
「ジョーダンとプレイしたりトレーニングをするたびに、その偉大さを実感しているよ。彼はどんな場面でもチームを助けるように行動している。今まで、そういった選手は一度も見たことがなかったね。彼は常にチームを自分よりも優先するんだ。間違いなくEUROに行くべき選手だよ」

「早く怪我から回復することを願っている。ビッグトーナメントにおいて、ジョーダンは自分が何をすべきかを知っている。真のワールドクラスというのは、彼みたいな選手のことをいうんだろうね。ピッチ上では、その経験とリーダーシップが大いに発揮されると思うよ。本当にイングランドにとって大切な選手だ」(英『talkSPORT』より)

イングランド代表の中盤で共にプレイするライスも、ヘンダーソンはEUROに向けて欠かせない選手だとこのように語っている。現在は鼠径部の怪我で戦線を離脱しているが、復帰すればその存在感はピッチ内外で抜群な同選手。有望な若手に注目が集まりがちなイングランド代表だが、彼らのチームにおける最重要人物は百戦錬磨の中盤戦士なのかもしれない。

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