アルフォンソ・デイビスの後を追う逸材 ビッグクラブ注目の“カナダ産ドリブラー”[映像アリ]

将来の活躍が期待されるジャーキール・マルシャル・ラッティ photo/本人のInstagram(@jahkeele.marshall)より

A・デイビスよりも5日早く代表デビュー

欧州で最も勢いに乗っている若手選手と言っても過言ではないのが、バイエルン・ミュンヘンでプレイするカナダ代表DFアルフォンソ・デイビス。昨季にウインガーからサイドバックへコンバートされると、スピードを武器とした超攻撃的サイドバックとしてブレイクを果たし、チームを欧州制覇へと導いてみせた。今や、欧州屈指のサイドプレイヤーではないだろうか。

そして、そんなA・デイビスの後を追うのではないかと注目を集めている逸材がいる。MLSのトロントに所属する16歳(2004年6月16日生まれ)のジャーキール・マルシャル・ラッティだ。A・デイビスと同じくカナダ国籍で、同国の将来を担うと期待されている若手選手のひとり。昨年1月に15歳でプロ契約を結ぶと、同年10月には16歳ながらMLSデビューを飾る。さらに、今年1月にカナダのA代表に初招集され、同国代表史上最年少選手に。あのA・デイビスよりも「5日早い」と話題となっていた。

マルシャル・ラッティの主戦場はウイング(主に右)。足元の技術に長け、スピードとテクニックを駆使したドリブルが武器だ。キックの精度も高く、下部組織時代にはクロスから決定機を演出したり、FKからゴールを奪ったりしていた。所属クラブのGMを務めるアリ・カーティス氏も「ジャーキールは同年代の選手の中で、カナダとアメリカ全土では間違いなくトップ。北米全体で見ても、若手トップクラスの選手だと思う」と絶賛している通り、同世代の選手たちと比べるとあらゆる点でレベルが高い。身長183センチのA・デイビスに対して、マルシャル・ラッティは165センチとだいぶ小柄だが、ポジションや国籍、プレースタイル、若くして注目されるなど類似点が多くあるため、先輩の後を追うのではないかと期待されているのだ。
すでに、マンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーと言ったイングランド勢が接触していると言われ、ユヴェントスなども興味を示しているという。ただ、デビューしたのが昨季終盤だったということもあり、現時点でMLSでプレイしたのは18分のみで、プロとしての実績は皆無。欧州挑戦は今季以降の活躍次第となりそうだが、マルシャル・ラッティはカナダの英雄となっているA・デイビスに続くことができるのか。



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