2020-21シーズン、フランスから初めてイングランドに上陸した20歳の若き守備者がプレミアリーグで急成長している。その若き守備者とは、レスター・シティに所属するウェスレイ・フォファナ。昨年10月にサンテティエンヌから加入したばかりの20歳だ。
今季はレスターでここまでリーグ戦14試合に出場しているフォファナ。加入当初はジョニー・エヴァンズとチャグラル・ソユンクの牙城を崩すことは難しいとも思われたが、彼はそんな心配などよそにガッチリとレギュラーポジションを確保することに成功している。ここまでリーグ戦で記録したクリア数(64回)とインターセプト数(37回)は堂々のチームトップ。今季プレミアーリーグで5番目に少ない失点数「21」を誇るレスターにおいて、今や彼は間違いなく重要な存在になっていると言っていい。
そんなフォファナを英『The Guardian』も「間違いなく今季レスターにとって最も良い買い物だった」と絶賛している。加入当初は各方面から「まだ20歳の無名DFに移籍金3000万ポンド(約41億円)は高すぎるのでは?」との声も聞こえてきた同選手だが、確かにこのパフォーマンスならばお買い得だったと言えるはずだ。
「このパフォーマンスを継続できれば、フォファナはおそらく世界最高のCBの1人になるだろう」
昨年12月には、主にCBで相棒を務めるエヴァンズもフォファナの才能をこのように評価している。現時点でも十分にレスターの戦力となっている同選手だが、まだ底は見えない。そういった点でも、3000万ポンドという移籍金はバーゲン価格だったか。レスターの守備を引き締める20歳のビッグタレント。フォファナが選手としてどこまでの高みに到達するか、今から楽しみでならない。