シュチェスニー、GKなのに足が速さがムバッペ級!? 伊スーパー杯で残した脅威の数字

守護神としてユヴェントス支えるシュチェスニー photo/Getty Images

ユヴェントスのスピードキングか

ユヴェントスの守護神を務めるポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーが記録した驚きのデータが明らかとなった。

20日にスーペルコッパ・イタリアーナ(イタリア・スーパー杯)が開催され、今季初タイトルを懸けてナポリと対戦したユヴェントス。前半をスコアレスで折り返したが、64分にクリスティアーノ・ロナウドのゴールで先制に成功した。その後、相手のPK失敗などにも助けられつつ、後半アディショナルタイムにアルバロ・モラタが勝利を決定づける追加点を決め、2-0の勝利を収めた。この結果、ユヴェントスは2年ぶり9度目の栄光を手にし、アンドレア・ピルロ監督も指揮官として初のタイトルを獲得している。

貴重な先制ゴールを奪って大会MVPにも輝いたロナウド、病み上がりにもかかわらず最後まで足を止めずに攻守に貢献したフアン・クアドラードなど、ユヴェントスに勝利を呼び込んだ選手はたくさんいた。そんな中でも、特に存在感を放っていたのが守護神のシュチェスニーではないだろうか。28分にイルビング・ロサーノの至近距離からのダイビングヘッドシュートをストップたり、相手のシュートがジョルジョ・キエッリーニに当たってコースが変わったボールを素晴らしい反応でセーブしたりと、何度も窮地を救っていた。
そんなシュチェスニーが、この試合で両チームNo.1となるデータを残していたのだ。そのデータとは、なんとスプリントした際の速度だ。セリエAが試合後に発表した公式のマッチレポートによると、シュチェスニーはこの試合で「35.8km/h」を記録。2番目に早かったアルトゥールの「34.28km/h」よりも1km/h以上も早かった(なお、ナポリの最速はマノラスで33.21km/h)。

また、さまざまなスポーツのトップ10を紹介する『SPORTS SHOW』が先日取り上げていた「2020年のサッカー選手スピードランキング」と比較しても、この数字がいかに凄いかが見て取れる。同記事のランキングは以下の通りだった。

1位 アルフォンソ・デイビス(バイエルン) 36.49km/h
2位 アクラフ・ハキミ(インテル) 36.47km/h
3位 アダマ・トラオレ(ウルヴァーハンプトン) 36.24km/h
4位 キリアン・ムバッペ(PSG) 36.06km/h
5位 アーリング・ハーランド(ドルトムント) 36.03km/h
6位 イニャキ・ウィリアムズ(ビルバオ) 35.61km/h
7位 ピエール・エメリク・オバメヤン(アーセナル) 35.53km/h
8位 カリム・ベララビ(レヴァークーゼン) 35.37km/h
9位 カイル・ウォーカー(マンチェスター・C) 35.22km/h
10位 レロイ・サネ(バイエルン) 35.08km/h

なんと欧州屈指のスピードスターたちと遜色なく、上記のランキングでも6位に入るほどの速さだ。現代サッカーにおいて、GKは11人目のフィールドプレイヤーとも言われ、足の速さは守備範囲の広さにも通ずる。もちろん、守備範囲に影響を及ぼすものはこれだけでなく、判断能力の高さなども不可欠。ただ、セービングなどのエリア内での能力は高いが、エリア外ではなかなか能力が発揮できない古典的な“ザ・GKタイプ”の選手が多いセリエAでは、シュチェスニーの足の速さは間違いなく武器だ。もしかしたらユヴェントスの“スピードキング”はGKのシュチェスニーかもしれない。

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