主役になれないドイツの“天才肌MF” PSG移籍は正解だったのか

PSGでプレイするドラクスラー photo/Getty Images

他クラブなら主役になれたはず

現在PSVでプレイするFWマリオ・ゲッツェやドルトムントのFWマルコ・ロイス、アーセナルに所属するMFメスト・エジルなど、ドイツサッカー界は継続的に天才肌の選手を輩出してきた。

しかし、怪我などもあって才能をフルに活かせていないケースも目につく。才能ならば彼らにも負けないパリ・サンジェルマン所属MFユリアン・ドラクスラーもそうだ。

シャルケに在籍していた2011年に17歳の若さでブンデスリーガデビューを果たした時の衝撃は凄まじいものがあり、すぐにシャルケの主力プレイヤーに。ドラクスラーがビッグクラブで活躍する姿を世界中のサッカーファンが想像したものだ。

そしてヴォルフスブルク移籍を挟んだ2016年、チャンピオンズリーグ制覇を目標とするパリ・サンジェルマン行きが実現。クラブの規模としてはドラクスラーにとってステップアップの移籍だったのは間違いない。

しかし、この決断が正しかったのかは微妙なところだ。ウイング、攻撃的MF、インサイドハーフなどドラクスラーはその高いサッカーセンスで複数のポジションをこなすが、スター軍団のパリ・サンジェルマンにはライバルが多すぎる。

前線では常にネイマールとキリアン・ムバッペが主役となり、さらにはアンヘル・ディ・マリアもいる。他にも中盤でバランスを取るアンデル・エレーラやレアンドロ・パレデス、マルコ・ヴェッラッティ、今夏にはバルセロナからラフィーニャもやってきた。

他のクラブなら主役になることも出来たはずだが、ドラクスラーはパリ・サンジェルマンにて便利屋的存在に留まっているところがある。昨季はチャンピオンズリーグでもファイナルまで駒を進めたが、決勝トーナメントでドラクスラーに与えられたプレイタイムは合計43分。バイエルンとの決勝でも18分間しか出場できず、記憶に残らない決勝となってしまった。

ハムストリングを傷めるなど怪我が多いこともキャリアの妨害となっており、この点はロイスら先輩選手と似ているか。27歳と中堅世代を迎えたものの、ドラクスラーは当初期待されていたほどの成果を出せずにいる。

主役になることを目指すならば、パリ・サンジェルマンを離れるのも1つの手だろう。その技術に疑いの余地はないが、ドラクスラーがシーズンを通して真の輝きを放つ時はくるのか。

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