古豪復活を狙うエヴァートンに誕生した“新ダイナモ” 移籍の決め手は……

エヴァートンの中盤を支えるアラン(左)photo/Getty Images

かつての恩師の存在

エヴァートンに所属するブラジル代表MFアランが、今夏を振り返っている。

現在29歳のアランは、2012年からプレイしていたウディネーゼで脚光を浴びると、2015年夏にナポリへ移籍した。イタリアの名門でもすぐさま定位置を確保し、5シーズンで公式戦212試合に出場(11ゴール16アシスト)。同選手の豊富な運動量や危険察知能力などは、近年スクデット争いを繰り広げてきたチームに必要不可欠なものとなっており、今後もナポリを牽引していくかに思われた。

しかし、昨季半ばに複数の選手とともに首脳陣との対立が地元の一部メディアによって取り上げられた。これが1つのきっかけになったのかは定かではないが、アランはシーズン終了後にナポリに別れを告げ、エヴァートンへの移籍を決断したのだ。そして、自身初のプレミアリーグ挑戦ではあったが、新天地でもその存在感は抜群。この“ダイナモ”はここまでリーグ戦12試合に出場しており、現在チャンピオンズリーグ出場圏内の4位につけているチームの躍進に貢献している。

こういった活躍により、アランの退団を後悔しているナポリ・ファンは少なくないかもしれない。では、なぜアランはエヴァートンへの移籍を決断したのか。英『LIVERPOOL ECHO』のインタビューで「まず第一に、エヴァートンは素晴らしい歴史を持ったビッグクラブだ」と述べた上で、移籍の決め手を明かした。

「ここには練られたスポーツプロジェクトがある。新スタジアムを計画したり、アンチェロッティを監督として招聘したりね。これは素晴らしいことだと思う。だから、ここへ来るチャンスをもらったとき、ためらうことはなかった。このプロジェクトを受け入れることにしたよ。このリーグでプレイすることやエヴァートンのユニフォームを身につけることで、本当にすばらしい夢が実現した」

「カルロは最高の人物であり、チームにいる全てのメンバーを幸せにし続けることができる。彼は選手の日々の扱い方を知っているからね。これは選手の力を100パーセントを引き出させるためには、極めて重要なことさ。彼と一緒に仕事ができるのは素晴らしいこと。我々はいくつか浮き沈みはあったものの、カルロの冷静さと知恵で、我々は前へ進むことができると確信しているよ」

2018年夏から1年半に渡って、アンチェロッティのもとでプレイしたアラン。どうやら、かつての恩師の存在が今夏の移籍を決める上で大きな決め手となったようだ。ここまで名将の期待に応える活躍を見せているが、チームを16年ぶりのトップ4フィニッシュへ導くことができるのか。同選手は後半戦もエヴァートンの躍進の鍵となるに違いない。そのためにも、まずは先日のレスター戦で負った怪我をしっかり治したいところだ。

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