サムライが束ねる恐怖のデュエル軍団 平均“22.8歳”の若さが巻き起こす快進撃

シュツットガルトの守備をまとめる遠藤 photo/Getty Images

遠藤の年齢でも年長組

前節はドルトムントを5-1のスコアで撃破するなど、昇格組ながら圧巻の戦いを見せているシュツットガルト。

シュツットガルトといえば日本代表MF遠藤航の活躍しているチームだが、彼らのキーワードの1つとなっているのがハードワークだ。昇格組が生き残るうえで絶対に必要な要素と言えるが、今のシュツットガルトは攻守両面で戦える集団になっている。

数字を見ると、今季ここまでシュツットガルトはリーグで3番目に多い2884回のスプリント数を記録。デュエル勝利数に至っては1284回でリーグトップだ。
もちろんこの数字には遠藤が大きく貢献しており、ここまで遠藤はリーグトップとなる176回のデュエル勝利数を記録している。2位のヘルタ・ベルリンFWマテウス・クーニャ(153回)とも大きく差がついており、このまま終盤まで1位をキープする可能性も考えられる。

ゴールを喜ぶワマンギトゥカ(左)とマンガラ(右) photo/Getty Images

勢いある若手の力で上位進出を

そしてシュツットガルトでもう1つ注目したいのが若さだ。27歳の遠藤は他のクラブならば中堅世代だろうが、今のシュツットガルトではベテランと表現した方がふさわしい。5-1で勝利したドルトムント戦でのスタメン平均年齢は22.8歳。27歳の遠藤は最年長選手となっており、チームを束ねる存在だった。

スタメンだけでなく、ドルトムント戦で途中出場した5人もMFリリアン・エグロフ(18歳)、FWダルコ・チュルリノフ(20歳)、FWロベルト・マッシモ(20歳)、コラス・ゴンザレス(22歳)、DFパスカル・シュテンツェル(24歳)と、いずれも20代前半だ。

遠藤より年上では33歳のMFゴンサロ・カストロがいるが、カストロが出場しない時は遠藤がピッチ上の最年長選手となることも珍しくない。この若い構成もシュツットガルトが走り回ってファイトできる理由の1つなのだろう。

果たしてこの若手軍団はどこまで快進撃を続けるのか。ドルトムント戦で2得点を挙げたFWサイラス・ワマンギトゥカ(21歳)、遠藤と同じ中盤で戦うオレル・マンガラ(22歳)、19歳ながらリーグ戦で2得点を奪っているFWタンギー・クリバリなど楽しみな選手も多い。

若手独特の好不調の波もあるだろうが、そうした部分をまとめていくことも27歳の遠藤に課せられた仕事の1つとも言える。シュツットガルトは今欧州で最も注目したい若手軍団の1つだ。

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