ディバラがジェノア戦で見せた直近2試合との違い ユーヴェ10番に復活の兆し

ピルロと熱い抱擁を交わすディバラ photo/Getty Images

よりゴールに近い位置でプレイ

今季ここまで苦しい時期か続いていたユヴェントスの10番が、ついに復活のときを迎えるかもしれない。

13日に行われたセリエA第11節で、ジェノアの本拠地へ乗り込んだユヴェントス。なかなか均衡を破ることができず、前半をスコアレスで折り返したが、後半に入るとチームの“2大エース”が結果を残す。57分にパウロ・ディバラが先制点を奪い、78分、89分と立て続けにクリスティアーノ・ロナウドがPKを沈め、3-1の勝利を収めた。この結果、ユヴェントスはリーグ戦11試合目にして今季初の連勝を飾ったわけだが、ファンにとってこれ以上に喜ばしいのが10番を背負うディバラのリーグ戦初ゴールかもしれない。

ディバラは今季、昨季終盤に負った太ももの怪我の影響で出遅れ、2015年にユヴェントスへ加入して以降、初めて開幕戦のメンバーに入ることができなかった。さらに、第2節からはベンチ入りを果たしたが、その後も体調不良などに悩まされた影響もあってか、なかなかコンディションが上がりきらず。第10節まででリーグ戦6試合に出場するも、目に見える数字を残すことができないでいた。

ただ、それでも指揮官のアンドレア・ピルロは10番を信じ、起用し続けた。そして、リーグ戦3試合連続のスタメンとなったこの日、ようやく指揮官の期待に応えて見せたのだ。ウェストン・マッケニーのヘディングによる落としを絶妙なランニングでペナルティエリア右手前で受けると、そのままエリア内へ侵入。縦へ行くと見せかけてボールを左足に持ち替え、慌てて足を出したDFの股を狙う鋭いシュートでGKのニアサイドをぶち抜いた。ゴール後のセレブレーションではチームメイトたちに激しく祝福され、ピルロと熱い抱擁を交わしたのがとても印象的だった。

10番を背負うディバラがジェノア戦で復活の兆しを見せた photo/Getty Images

66分にもオーバーヘッドでゴールネットを揺らすシーンがあったが、これはわずかにオフサイド。複数得点とはいかなかったが、調子の良さがうかがえた。それがデータにも表れていたのだ。ディバラはジェノア戦で両チーム最多となるドリブル成功数(3本)を記録したほか、キーパス(4本)も最も多かった(『WhoScored.com』より)。

さらに、セリエA公式が発表しているマッチレポートを見てみると、スタメンに名を連ねた直近の2試合(ベネヴェント、トリノ)よりも、平均ポジションが数メートル高い位置に。ベネヴェントとトリノの試合では2トップの相方FWよりも数メートル低かったのだが、ジェノア戦ではほぼ同列になっている。チームのポゼッション率が前の2試合よりも高かった影響もあるだろうが、ゴールにより近い位置でプレイすることができていたのだ。

ディバラは調子が振るわない試合では、ボランチの近くまでズルズル降りてボールを受けるシーンが目立ち、なかなかゴールに直結する仕事ができない姿を目にする。しかし、この試合ではバイタルエリアやセンターバック間、センターバックとサイドバックの間で顔を出してボールを受けるシーンを多々目にすることができた。調子の良いときのディバラが垣間見られたのである。

試合後のインタビューで「ストライカーにとって、ゴールは大きな意味を持つんだ。自信が持てるようになるし、本当に必要なものだった」と述べていたディバラ。ここまで黒星こそないが、勝ち点3を取りこぼす試合が多いユヴェントスにとっても、10番の復活は間違いなく10連覇へのキーとなるだろう。本調子はまだまだだが、復活の狼煙を上げたディバラの今後の活躍に期待だ。

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