現戦力では厳しいか
銀河系軍団レアル・マドリードがチャンピオンズリーグ・グループステージ敗退の危機に陥っている。
5試合を終えて2勝1分2敗となっており、ここまでの戦いは極めて不安定だ。グループ最大のライバルと考えられていたインテルに連勝したことは大きかったが、なぜか格下のシャフタール・ドネツクに連敗してしまった。最終節のボルシアMG戦は何としても勝利しなければならない。
なぜレアルはここまで苦戦しているのか。スペイン『MARCA』は指揮官ジネディーヌ・ジダンにどこまで責任があるのか追及しているが、チーム力が大きく落ちたのはクリスティアーノ・ロナウドが退団した2018年夏からだ。
クラブはロナウドの穴を埋めていく必要があったのだが、チェルシーから獲得したFWエデン・アザールは怪我続きで戦力になっていない。ガレス・ベイルは退団し、フランクフルトから獲得したFWルカ・ヨビッチも全く期待に応えていない。補強が上手くヒットしなかったことはジダンのミスではなく、クラブにも責任がある。
0-2で敗れた1日のシャフタール戦もレアルの方がシュートは多く、得点を奪うチャンスは作れていた。しかし枠内シュート8本はいずれもゴールに繋がらず、同メディアはこの決定力の部分もジダンではなくプレイしている選手たちに責任があるのではとの考えを示している。
補強策が機能しない中、ジダンは昨季のリーガ・エスパニョーラを制覇してみせた。この功績は称賛すべきだろう。グループステージ最終節となるボルシアMG戦を落とせばジダンの立場は危うくなるはずだが、それでも指揮官としての評価が大きく落ちることは考えにくいか。