今夏マンチェスター・ユナイテッドにやって来たベテランストライカーが、徐々にチーム内での存在感を高めてきた。現地時間29日に行われたプレミアリーグ第10節のサウサンプトン戦で逆転勝利(3-2)を収めた同クラブ。この試合でひときわ輝いていたのが、33歳のウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニだ。
このサウサンプトン戦で後半開始から投入されたカバーニ。出場時間こそ少なかったものの、このベテランストライカーはしっかりと結果を残してチームを勝利に導いた。60分に右サイドからのクロスでMFブルーノ・フェルナンデスの得点をアシストすると、74分にはゴール前の混戦から気持ちのこもったヘディングシュートを相手ゴールに叩き込む。加えて、後半ATにはまたもヘディングで決勝弾を挙げる大活躍を披露。ピッチに立っていたのはわずか45分間のみだったにもかかわらず、この試合の全得点に絡んだカバーニは間違いなくマンUの中心的存在だった。
短い時間の中でもきっちりと結果を残す男。そんなカバーニの活躍を、クラブOBのロビン・ファン・ペルシー氏も自身のSNSにて「まさにエル・マタドール(カバーニの愛称:ピッチ上の闘牛士の意)だ」と絶賛。ゴールへの貪欲な姿勢を示したストライカーには、かつてプレミアで活躍した名手もメロメロとなっているようだ。
そして、カバーニのプレイに酔いしれたのは何もファン・ペルシー氏だけではない。英『Daily Mail』によると、彼のサウサンプトン戦における躍動によって、SNS上のマンUファンもお祭り騒ぎとなっているようだ。
「今日の活躍を見て、私は確信した。カバーニは今後の試合全てで先発すべきだ。彼の動きは誰にも真似できない」
「ファン・デ・ベークとカバーニは素晴らしかった。疲労の問題がない限り、二度とベンチに座らせてはいけない」
「カバーニ(126分出場、3得点)はまだ今季リーグ戦で100分間ほどしかプレイしていないのに、もうオバメヤン(898分出場、2得点)の得点数を抜いた」
なかにはライバルクラブのエースと比較しつつ、カバーニの素晴らしさを訴える人も。加入時にはその年齢からベテランFWが戦力になるか疑っていた人も少なくなかった印象だが、今や多くのファンが彼の獲得は正解だったと感じている様子だ。
短い時間の中でも、しっかりと自身に課された仕事を全うするカバーニ。今夏パリ・サンジェルマンからやって来た33歳の仕事人は、新天地でもその勝負強さを遺憾なく発揮している。