柏に来るのは指揮官好みの中盤戦士か スタッツで見る加入噂のブラジル人MF

ボタフォゴのサロモン・カルー(左)からボールを奪うドジ(右) photo/Getty Images

守備能力に長けたMF

今季ここまでJ1でリーグ3位となるチーム得点数「54」を記録している柏レイソル。マイケル・オルンガ、クリスティアーノ、江坂任らを擁する彼らの攻撃陣はJリーグでも屈指のレベルを誇っていると言っていい。25日に行われたリーグ戦第29節の鹿島アントラーズ戦でも、前線のタレントが大暴れした柏は4-1の完勝を収めている。

この現状を見るに、来季に向けての補強で前線はそれほど手を加えなくても問題ないだろう。優先すべきは今季負傷者が続出したセンターバックや、カードトラブルが多いヒシャルジソンとシーズン通しての稼働が難しい大谷秀和の代役が必要な守備的MFあたりか。

しかし、後者の補強に関して柏はすでに手を打っていたようだ。ブラジル『globo esporte』によると、同クラブはフルミネンセに所属する24歳MFドジの獲得について、クラブ間合意に至った模様。来季はボランチとインサイドハーフを主戦場とするブラジル人MFを加えて、柏は開幕を迎えることとなりそうだ。そんなドジは一体どのような選手なのか。今季ブラジル・セリエAにおいて同選手が記録している主なスタッツを見てみよう(データは『SofaScore』より)。
タックル成功数:39回(リーグ全MF中7位)

インターセプト数:37回(リーグ全MF中2位)

パス本数:979回(リーグ全MF中5位)

パス成功数:886回(リーグ全MF中5位)

パス成功率:90.5%(リーグ戦15試合以上に出場したMF中5位)

特に目を引くのは、そのインターセプト数。同選手はここまでリーグ戦19試合(フルミネンセの消化は22試合)に出場しているのだが、その中で記録しているインターセプト数はブラジル・セリエAでプレイするMFの中で2番目に多い数字となっている。そのほか、タックル成功数39回は優秀な部類に入ると言っていいだろう。なお、成功率も59.1%(企画数66回)と悪くない数字だ。

攻撃面でもドジの堅実さは光る。中盤の低い位置を主戦場とする彼のパス関連スタッツが伸びてくるのは当然かもしれないが、それでも90.5%のパス成功率は優秀だ。攻撃時にはビルドアップの局面で慌てず、守備時にもボールを奪った後確実に味方へボールをつないでいることが窺える。シンプルなパスのみでも、ミスをしないというのは魅力的だ。

これらのスタッツを見ても、中盤の選手に守備強度と確実性を求めるネルシーニョ監督にとってドジは理想的な存在か。来季柏にやって来ることが濃厚なブラジル人MF。加入が正式決定した際には、大活躍に期待したい。

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