カカーとV・バステンよりも衝撃は大きかった? ミランにいた“早熟の貴公子”

かつてミランでプレイしたパト photo/Getty Images

「メッシのライバルを見つけたと思った」

かつてACミランの攻撃陣を支えたなかで、最もインパクトが大きかった選手といえば誰か。おそらく、多くの人が思い浮かべるのは元オランダ代表FWマルコ・ファン・バステンや元ブラジル代表MFカカーといったところだろう。彼らは間違いなく、ミランのレジェンドと言える選手。支持が集まるのも無理はない。

しかし、かつてミランの守備陣を支えた元イタリア代表DFアレッサンドロ・コスタクルタ氏が挙げるのは、少し意外な選手だ。「あくまで加入直後のインパクトに限定して」との前置きは置いているものの、レジェンドDFには今でもその衝撃を忘れることができぬFWがいるという。

そのFWとは、2007年夏の移籍市場でインテル・ナシオナルからミランに加入したアレシャンドレ・パトだ。試合出場こそ選手登録の関係上2007-08シーズンの後半戦からとなったものの、同選手はハーフシーズンでいきなり9得点を記録。続く2008-09シーズンには、当時まだ19歳ながらリーグ戦18得点を挙げる活躍でセリエA年間最優秀若手選手賞を受賞した。
残念ながら、以降は怪我に苦しみ2013年冬の退団まで鳴かず飛ばずだったパト。しかし、彼の一瞬の輝きが周囲の人々を魅了したことは間違いない。どうやら、当時はコスタクルタ氏も同じ気持ちだったようだ。伊『Sky Sport』に対して、同氏はパトに関して次のように語る。

「最初3〜4回のトレーニングで、パトは私の印象に最も残った選手さ。カカーやファン・バステンよりも強烈だったイメージがあるよ。彼が私に与えたインパクトは実に強くて、メッシのライバルを見つけたと思った」

最初の衝撃だけでいえば、パトは自身が共闘した歴代レジェンドの中でも最高級だったとコスタクルタ氏。はたして、20代を迎えてから度重なる負傷に見舞われなければ、パトはどれほどのストライカーに成長していたのだろうか。コスタクルタ氏が予想した通り、メッシにも匹敵する存在となっていた可能性は否定できない。

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