悩めるレフティーにラストチャンスを与えよ アトレティコで燻る仏代表MF

アトレティコのレマル photo/Getty Images

ザルツブルク戦で1年半ぶりの得点関与

2018年夏、当時のクラブ史上最高額となる7000万ユーロ(約88億円)の移籍金でASモナコからアトレティコ・マドリードへとやってきたフランス代表MFトマ・レマル。しかし、その衝撃的な加入から2年間、この男は鳴かず飛ばずの活躍しか披露できない苦しい時間が続いていた。

時折見せるプレイからセンスの高さは感じられるのだが、どうにもディエゴ・シメオネ監督が志向するスタイルには向いていない。これまでのプレイを見る限り、同選手にそんなイメージを抱いていたファンも多いだろう。とにかくチームメイトとの連携が合わず、加入初年度となった2018-19シーズンは公式戦43試合に出場しながら3ゴール6アシストというどこか物足りない成績に終わった。

さらに衝撃的だったのは翌2019-20シーズンだ。同シーズンのレマルは公式戦29試合に出場したのだが、なんとその中で記録したゴールとアシストは両方とも“ゼロ”。途中出場が多かったとはいえ、アタッカーの選手がここまで結果を残せないのは珍事と言っていいだろう。大金を叩いて獲得した選手だが、現地メディアによると、クラブは今夏のレマル売却をかなり前向きに検討していたとされる。

しかし、ここにきてそんなレマルに大逆転のチャンスが舞い込むのか。スペイン『AS』はまだアトレティコにレマルを諦めるべきではないとアドバイスしている。その最大の理由が、先日行われたチャンピオンズリーグのザルツブルク戦だ。この試合でレマルは82分に投入されると、その3分後にFWジョアン・フェリックスの決勝点を華麗にアシスト。CKの流れたボールをダイレクトで中央へと蹴り込み、フェリックスの足元へピタリとつけてみせた。とても約1年半もの間ゴールに絡めていなかった男とは思えぬ落ち着きぶり。やはりポテンシャルは高いと見て、同メディアはアトレティコにもうしばらくの我慢を提案している。

「レマルに結果がついてこなかったのは周知の事実であり、アトレティコはうんざりしていたことだろう。しかし、ザルツブルク戦でのアシストは彼のポテンシャルを証明した。これまで悪い時期が続いていたフランス代表MFだが、あのパスで以前の感覚を取り戻す可能がある。目覚めるかもしれないだけに、アトレティコはもうしばらくレマルを起用してみてはどうだろうか」

いずれにせよ、冬の移籍市場が開くまでレマルを売却することはできない。アトレティコとしては、調子が上向いてきたフランス代表MFの覚醒に賭けてみるのも悪くはない選択肢か。長らくスペインで苦しい時間を送っていたレマルだが、ようやく希望の光が見え始めたのかもしれない。

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