控えのカバジェロもわずか4分で失点…… 深刻すぎるチェルシーGK問題

前半だけで3失点を喫してしまったカバジェロ photo/Getty Images

新加入メンディはスタメン奪取のチャンス

チェルシーがGK問題で揺れている。かつてペトル・チェフやティボー・クルトワを擁し、鉄壁の守備を誇ったチェルシー。だが、今やそんな歴史も嘘であったかのように、誰を正GKに据えるかという問題がフランク・ランパード監督を悩ませている。

本来であれば、正GKの座はケパ・アリサバラガのものであるはずだった。約102億円という高額の移籍金でやってきたこのスペイン代表GKはしかし、ここまで満足なパフォーマンスを見せられていないばかりか、度重なるミスで批判の対象となっている。昨季はプレミア全20チームの正GKの中でセーブ率は最低。今季も前節リヴァプール戦で、相手FWサディオ・マネに中途半端なパスをカットされ、そのまま失点するという致命的なミスをやらかしたばかりだ。

26日に行われた第3節ウェストブロムウィッチ戦では、ベテランのバックアッパーであるウィリー・カバジェロが先発起用された。しかし、そのカバジェロも開始わずか4分で失点。その後も2つのゴールを許し、前半のスコアはまさかの3-0。チェルシーにとって悪夢の前半となってしまった。
DFチアゴ・シウバのビルドアップのミスをかっさらわれたりと、3失点はカバジェロだけの責任というわけではないが、カバジェロの対応にも疑問が残る。1点目のシュートはリース・ジェイムズの股を抜けてきたとはいえ厳しい角度ではなく、セットプレイからの3失点目も、ファーで待ち構えていたカイル・バートリーにまったく注意が向いていなかった。そしてここまでシュート3本で3失点である。

あるファンは、ツイッターで#ironyというタグをつけ、失点した瞬間にスタンドのケパがカバジェロの対応を批判しているように見えることをからかうような投稿を行った。英タブロイド紙もこれを面白がって取り上げている。実際にケパがどんな発言をしたのかはわからないが、こんなふうにネタにされてしまうチェルシーのGKの状況が芳しくないことだけは確かだ。

こうなると注目は、レンヌから獲得したばかりの“第3の男”セネガル代表GKエドゥアール・メンディだ。近距離のシュートにも機敏に反応できるメンディは、レンヌの昨季3位フィニッシュに大いに貢献している。

すっかり自信を失ったように見えるケパと、バックアッパーにもなりきれないカバジェロ。この状況では、加入したばかりのメンディが正GKとしてチェルシーのゴールマウスを守るというシナリオも、大いに考えられそうだ。

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