東京五輪世代の“エースアタッカー”が味わった挫折 ドイツで目指す再ブレイク

ビーレフェルトに移籍した堂安 photo/Getty Images

ここまで順調だったが……

16歳の若さででガンバ大阪デビューを経験し、その2年後にはオランダのフローニンヘンへ移籍。そこでも2年間実績を積み上げ、昨夏にはオランダの名門・PSVへ。東京五輪世代の中心選手でもあるMF堂安律は、ここまで順調なキャリアを過ごしてきた。

しかし、PSVでの1シーズンは明らかな失敗だった。PSVではコーディ・ガクポやモハメド・イハッタレンなど堂安と同じく出世に燃える若手がひしめいており、堂安の才能をもってしても簡単にポジションは掴めなかった。

ややステップアップの時が早すぎたのかもしれないが、堂安にとってPSVでの1シーズンは大きな挫折となったはず。
そして今夏。出場機会を確かなものとすべく、堂安はドイツ・ブンデスリーガのアルミニア・ビーレフェルトにレンタル移籍することとなった。初のドイツ挑戦となり、東京五輪本番まで約1年のタイミングで新たなチャレンジに臨むことになる。

すでに堂安は開幕節のフランクフルト戦に先発出場しており、独『Kicker』も堂安のパフォーマンスに一定の評価を与えている。デュエル勝率では60%の数字を残すなど、新天地での滑り出しはまずまずといったところだろう。

「ビーレフェルトで良い状態になることを望んでいます」と堂安もコメントしているが、昇格組のアルミニア・ビーレフェルトにとって堂安は即戦力だ。常に東京五輪世代を引っ張ってきたエースはドイツの地で本来の実力を発揮できるのか。すでにA代表でも右サイドのポジションを掴んでいるだけに、クラブで何とか自分のリズムを見つけてほしいところだ。

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