イブラはプレッシャーをも楽しむ? 衰え知らずの怪物にかかる期待

ボローニャ戦で2ゴールを挙げたイブラヒモビッチ photo/Getty Images

「オレは責任を課されることが好きだ」

さすが自身を「神」と豪語するだけあるだろう。ACミランに所属する元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、まもなく39歳の誕生日(10月3日生まれ)を迎えるが、今もなおプレッシャーを楽しみながらサッカーに取り組んでいるようだ。

イブラヒモビッチは今年1月、約7年半ぶりに古巣ミランへの復帰を果たした。2019-20シーズン終了までの契約で加入となったが、昨季はセリエA18試合に出場して10ゴール5アシストの活躍を見せ、低迷していたチームの後半戦の巻き返しに貢献。すると、ミランから1年間の契約延長オファーが提示され、イブラヒモビッチもこれを受け入れ、2020-21シーズンも引き続きミラノでプレイすることとなった。

欧州最高峰の舞台へ返り咲くために、スクデットを取り戻すために、この衰え知らずの怪物のさらなる活躍に期待を寄せているファンも少なくないだろう。ただ、そんなプレッシャーを跳ね除けるかのように、イブラヒモビッチは2020-21シーズンの開幕戦で、さっそく期待に応えて見せた。
21日に行われたセリエA開幕節で、日本代表DF冨安健洋を擁するボローニャをホームへ迎え入れたミラン。この一戦でスタメンに名を連ねたイブラヒモビッチは、終始攻撃の起点となり、2度ゴールネットを揺らし、2-0の勝利に貢献したのだ。

試合後、伊『sky sport』のインタビューに応じたイブラヒモビッチは「勝つことができたが、オレはもっと得点できたと思う。20歳の頃だったら、もう2点は取れていたと思う」と述べつつも、次のように語っている。

「オレは調子が良い。動けている。オレは歳をとっていない。ベンジャミン・バトンのようだよ。歳を重ねるごとに若くなっていき、死ぬと思うぜ! まあ冗談はさておき、チームがうまく機能していた。まだ100%ではないため、いくつかミスもあったが、良い兆候にあると思う。今季の目標は昨季よりも良くなること。若い奴らも耳を傾けながら一生懸命に努力し、規律を持ってうまくいくために何をするべきかを理解し、毎日集中しているよ」

「今季は1試合1試合しっかり取り組み、自信を持ってプレイし、すべての試合をカップ戦のファイナルだと思ってプレイする必要がある。オレは責任を課されることが好きだ。最大のプレッシャーは自分自身にかけている。年齢については話してほしくない。周りの奴らと同じレベルで扱われたいんだ。38歳なんてものも関係ない。20歳のように扱われ、同じ仕事をしたいと思っている」

年齢に囚われず、プレッシャーを力に変えるイブラヒモビッチ。ミランに再び栄光をもたらすことができるのか。

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