NEXTヴィエラにベッカムも アーセナルで伸び悩んだ若手選手たちの記憶

アーセナルでプレイしていたディアビ photo/Getty Images

今の若手たちは真っ直ぐ成長できるか

ガブリエウ・マルティネッリ、ブカヨ・サカ、リース・ネルソン、ジョー・ウィロック、エミール・スミス・ロウなど、今のアーセナルは魅力たっぷりな若手選手で溢れている。

サポーターも彼らの世代には期待しているだろうが、果たしてこのうちの何人がワールドクラスの選手へと成長するのか。

アーセナルではアーセン・ヴェンゲル体制の頃より若手の育成に力を入れてきたが、前評判ほどブレイクできなかった選手が何人もいた。そうしたパターンに陥る可能性だってある。

1.アブー・ディアビ



例えばディアビだ。近年のアーセナルにとっては1番の後悔かもしれない。オセールを経て2016年にアーセナルへ加わった191cmの大型MFディアビは、若い頃より評判の選手だった。

『90min』も、「パトリック・ヴィエラの完璧な後釜に思えた」と主張する。

ところがディアビは怪我に苦しむことになり、思うようなキャリアを描けなかった。2019年には現役を退いており、近年アーセナルが獲得してきたMFの中では最もヴィエラに近い存在だっただけに残念だった。

2.デニウソン



同じ中盤では、セスク・ファブレガスの相棒を務めたブラジル人MFデニウソンも伸び悩んだ印象が強い。

決して下手な選手だったわけではないが、サンパウロからやってきたデニウソンはホームシックに悩まされていたという。プレイ面だけでなく、異国での生活に適応できるかも活躍の条件となる。

3.デヴィッド・ベントリー



2001年にアーセナルへやってきたとき、ベントリーは次なる大物プレイヤーとして期待されていた。

デイビッド・ベッカム、デニス・ベルカンプとの比較まで起こり、チームのキーマンになると思われていたのだ。

ところがアーセナルではリーグ戦1試合にしか出場できなかった。目利きは失敗だったか。

4.フラン・メリダ



バルセロナの下部組織を経て、2007年にアーセナルへ加入。このバルサからアーセナルへやってくるパターンは、セスクと同じだ。

そうした背景から、メリダはNEXTファブレガス候補だった。しかしベントリーと同じくアーセナルではほとんど出番がないまま終わってしまった。

ベントナーもそこまで伸びず photo/Getty Images

5.ジャーメイン・ペナント



1999年に19歳と319日の若さでアーセナルデビューを果たしたペナントは、個人で仕掛けられる高い技術を誇るウイングだった。

リヴァプールでも活躍していた期間があるため、知っている人も多いだろう。

しかし『90min』は、素行面の問題で話題を呼ぶことの方が多かったとチクリ。フットボールに臨む姿勢に少し問題があったのかもしれない。

6.ニクラス・ベントナー



ベントナーを大失敗と判定することはできない。ただ、当初のポテンシャルから考えるならばもう少し結果を残してほしかったストライカーではある。

アーセナルでは171試合に出場して47得点をマークしているが、プレミアリーグにて二桁得点を記録したことは1度もない。

デンマーク代表でも81試合に出場した実力者なのは間違いないのだが、ベントナーも何かとピッチ外で騒がしい人物だった。

194cmの大型ストライカーとして、もう少しアーセナルで暴れてほしかった選手ではある。才能を考えるともったいないキャリアだったか。


彼らはポテンシャルを完全には開花させられなかった選手と言えるが、果たして現在アーセナルで話題を呼ぶヤングスターたちは一気にワールドクラスのプレイヤーへと成長できるだろうか。

大切なのはここからの育成法だ。

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