“外れ補強”と思われたFWの大逆襲 ついに見せたエールディヴィジ得点王の実力

EL制覇に貢献したデ・ヨング photo/Getty Images

ELのタイトルをチームにもたらす

準決勝でマンチェスター・ユナイテッド、決勝でインテルと、立て続けに優勝候補を撃破してヨーロッパリーグ制覇を決めたセビージャ。

さすがはELマスターと言いたくなる戦いぶりだったが、この準決勝と決勝では嬉しいサプライズがあったことも見逃してはならない。

それは、FWルーク・デ・ヨングの活躍だ。
ルーク・デ・ヨングは昨夏オランダのPSVからセビージャに加わった選手で、昨季はエールディヴィジで26得点を挙げて得点王に輝いている。セビージャにとっては目玉新戦力と呼べる存在だったのだ。

ところが、セビージャではなかなか当たりが出なかった。今季もリーグ戦では35試合に出場して僅か6得点と、期待外れな成績に終わっている。ルーク・デ・ヨングの獲得は失敗に終わったと考えていたサポーターも多いだろう。

ヨーロッパリーグの方でも準々決勝まで無得点。そもそも決勝トーナメントに入ってからはベスト16のローマ戦、ベスト8のウォルバーハンプトン戦ともにベンチスタートだった。

準決勝のマンU戦もベンチスタートだったのだが、このゲームでは途中出場から貴重なゴールを記録。その活躍を見た指揮官フレン・ロペテギは決勝のインテル戦で先発に抜擢し、ルーク・デ・ヨングもその期待に応えて2得点を挙げてみせた。

土壇場での補強大成功となり、ルーク・デ・ヨングがセビージャにヨーロッパリーグのタイトルをもたらすことになった。

『BT Sport』によると、ルーク・デ・ヨングも信じられない感覚だと優勝の喜びを語る。

「インクレディブルだよ。トーナメントの戦いは全てタフだったけど、僕たちはチームとして良いプレイをしていた。トーナメントの中で僕たちは本物のチーム、ファミリーとなったことが分かるだろう。僕たちはともに働き、誰がピッチに立っても互いのためにハードワークした。それは決勝も同じだ。ゲームはタフだった。スタートは良かったけど、ゴールを決められた。だけど僕が頭で2点決めることができた。アメイジングな感覚だったし、最後は幸運にも勝利することができた」

全ては結果論だが、ルーク・デ・ヨングの獲得は成功と言っていいかもしれない。最後の最後に大仕事を果たしたエースをサポーターも認めざるを得ないだろう。

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